ビッグデータやら個人情報の規約解釈の差異をついた流用だの流出だのと、色々とプライベート情報に関する敷居が変化を遂げる昨今。プライバシーとは、個人情報の保護とはなどを考えさせられるCM。
背の高い、何だか無機質っぽい人が、あちこちを歩き回り、パソコンやスマホなど、デジタル系端末を利用している人の後ろにそっと付き、作業画面をじっと覗き見する。さらにはATMの利用場面でも操作画面を見ようとする。しまいには端末を取り上げて中身を詳しく見定めようとしてしまう。
多くの人は邪魔だからあっちいけと振り払い、さらには怒りをぶつけてくる。そりゃ当然。他人に知られたくないことを扱っているのだから。
でもこれは、リアルな人物が覗き見をしようとしたからこそ覚える嫌悪感。同じようなことをオンラインでやられていても、なぜ怒らないの? という問題提起と共に「うちのサービスならそんなことはしない。データのコピーもしなければ、ビッグデータ的な統計情報の構築、販売もしない」という、自社メールサービスNewmanity Mailの宣伝をしている次第。もちろんNewmanity Mailが本当に覗き見をしていないかどうかは、見た限りでは分からないけれど(笑)。
「本当に第三者に見せたくないのなら、誰もいない場所でやれよ」というツッコミもあるかもしれない。でも同時に「見せたくない」との意思表示をしているのだから、それに対してわざわざ覗き見をするのはルール違反だろう、空気読めよという感じでもある。それがオンラインであろうとリアルであろうと。
色々と考えさせられるCMではある。
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