テレビ離れの傾向が強まったとの調査結果がNHK放送文化研究所で発表

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NHK放送文化研究所は7日、ビデオやDVDの再生を除くテレビの1日の視聴時間を「30分~2時間」もしくは「ほとんど、まったく見ない」と答えた人の割合がそれぞれ5年前と比べて増加したと発表した。30分~2時間の「短時間視聴」の割合が増加傾向となったのは1985年の調査開始以来初めて。テレビ離れの傾向がうかがえる。

今調査は5年おきに行われているもので、前年は2010年。詳細な報告書はその翌年に発表されるので、2015年分のは来年の予定。今件は速報的なものとしての公知となる。本家サイトでも2010年分の報告書を元に分析記事をいくつか生成しているので、それをリファインする形で2016年の詳細報告書の公開の際に精査するつもり。

で、今回登場した概要報告書を見る限り、記事の指摘の通り、テレビ離れが進んでいる......というよりは、生視聴の人が減って、他の視聴スタイルが増えた感じ。録画しての視聴率が増加しているんだよね。要は当たりハズレが分からないのに時間を丸ごと拘束されるのはたまらないってところかな。

加えて、上記の最後に挙げたツイートの分析は興味深い。5年経過した上での調査だから、もちろん両調査の回答者が同一人物というわけではないけれど、「年齢階層」ではなく「世代」の解釈としてはその通り。テレビを観る人は多分に観続け、あまり観ない人はますます観なくなる。テレビの生視聴に関して生活の中でどこまでウェイトをかけているか、その判断において、テレビの重みが減っているということなのかな。「テレビ離れの兆候は若い世代だけでなく、少し上の世代にも出てきている」ってのは、もちろんそれも一因だけど、5年の経過で各年齢区分の半分に値する人が、一つ上の仕切りに繰り上がったのが影響している部分もあるんじゃないかな、と。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月 8日 07:17に書いた記事です。

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