ツイッターにおける「行方不明者捜索」のリツイートは、ちょっと考えた方が良い

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mixiやFacebookなどの他のソーシャルメディア、LINEのようなチャットソフトと違い、ツイッターは容易に他社の発言・書込みを自分のものとして公式リツイートの形で発する事が出来る。第三者にはおおもとの書込みをした人の発言に見えるのだけど、同時に該当者がリツイートしましたよというのも分かる。要はもらったチラシをコピーして他人に渡すような行為。受け取った人は、チラシの中身はマスターのチラシを書いた人のだって分かるけど、目の前に居て手渡した人が、コピーして自分に渡したのも把握できる。

で、そのような仕組みもあり、迷子のペット、さらには行方不明者を探している的な内容のツイートが見受けられる。これ自身は善意のものであればと気軽にリツイートしてしまいがちだけど、ちょっと待ってねというお話。

指摘の通り、最初に「行方不明者を探しています」とした人が、本当に善意でやったものか否かは、誰も保証していない。本当に行方が分からず、当局に相談して捜索もしてもらっているけれど、それでもなお少しでも可能性があればとばかりにツイッターに流しているのか。それとも単に嫌がらせで流しているのか。あるいは悪意的なものとして、ストーカーの対象者を見つけてほしいとばかりに、子供を困らせるタイプの親が自分から逃げた子供を探し出すために善意の者を装っているのか。ツイッターのツイートの限りでは判断ができないんだよね。

さらに言えば。「探しています」と語る人自身は心底善意で探しているつもりでも、第三者から見れば悪意でしかない場合だってある。上に挙げられている「毒親」が好例で、多くは自分自身が悪いとはさらさら思っていない。だからこそ事態は複雑になる。

まぁ仮に、本当に善意だったとしても、見つかった後でもなお「行方不明です」の情報が広がりっぱなしになってしまうといった問題もあるのだけど。

似たような事案では、ペットの引き取り事案。大切に飼いますからとの話でペットを譲渡され、実のところそれとはまったく逆の狼藉を働くためのネタとして話を受けているという事例もゼロとはいえない。ネットはすべて善意なる者で満ちあふれている、少なくともそのような語りをしている人に悪い人はいない。陥ってしまいがちな錯覚だけれど、気を付けねばならないのは言うまでもない。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年7月11日 08:09に書いた記事です。

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