スマホの普及と高密度情報化社会の到来と、つまみ食い現象の浸透と「その場しのぎ」な猫だまし的演出が目立ってきたなという雰囲気と

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現在も進行中のため詳しい言及は避けるけれど、某学校内での事案である教師が報道先導でバッシングされている件について。まぁよくあるパターンなのでまたかな、という感はあったのだけど、ぼろぼろ出てくる周辺情報やら一つ一つではあまり意味を成さないけれどつなぎ合わせたり、別々の情報を連動させると「おや?」的な話が次々と出てきて。

で、それに絡んでテレビを中心とした報道側の報道スタイルを改めて見直しながら思った事を。

ソーシャルメディアの浸透は対人コミュニケーションのハードルを低いものとして、不特定多数との意思疎通を容易なものとした。スマートフォンの普及は場所と時間を問わず、世界のどこへでもアプローチができ、情報を取得可能な状態に人のステージを上げた。ただし得られる情報は断片的。それ自身、あるいはそれを元に勝手に受取側が補完して満足してしまう。

そのような状況を以前にも触れた記憶があるのだけど「つまみ食い現象」と呼んでいる。要はバイキング料理のように多種多彩な情報を目の前に、全種類を相応量ずつ食べると腹を壊してしまうので、少しずつつまみ食いをして満足してしまうというもの。食品コーナーの試食品を巡り食べ歩き、腹いっぱいになるのと同じ。

情報の送り手としては、そのつまみ食いで相手を引き寄せる必要があるから、とにかく瞬間的に目立てば、一発芸で引き付ければ的な思惑が強くなる。短時間動画のVineやSnapchatとか一発芸的な「ボケて」が受けるのが良い例。個人ベースでも「受ければ何でもよい」をはじめとした炎上やらパクツイやらが好例だけど、大人の、ビジネスの、社会的界隈、それこそ政治関連でも、似たような傾向が多々見受けられるようになった感は強い。送り手は状況を理解した上でやっているのか、それとも無意識のうちにかは分からない。

だからこそこれまで以上に時系列的に、前後を合わせて、過去の情報を取得精査して、語られている事が正しいのか、齟齬は無いのか、おかしなところは無いか、切り貼りされて都合の良いように編集されていないか、誘導の意図はないのかをチェックする必要性が高まったような気がする。だからこそ記録は大切。一過性で、一方的にアピールするものには、強い警戒が必要になる。【テレビ・ラジオ放送を全てアーカイブ化すると報道圧力になるという、新聞中枢部の方の主張】などが好例だよね。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月11日 09:05に書いた記事です。

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