こうやってトレンド入りを作っていくんだなあ...... pic.twitter.com/lnGbKHhc8S
— 牛乳を飲もう (@ayukiyo) 2015, 7月 10
当方もツイッター検索で何度か確認したり、あるいは自サイトの更新情報がひっかかってツイート対象となった時に山ほど沸いたアカウントをセルフサーチで見つけることがあるので、その存在は認識していたのだけれど。似通ったどころかまったく同じ内容のツイートが、同時に、大量の別アカウントで成されることがある。各アカウントの名前やプロフィール画像はまったく規則性の無いものもあれば、何らかの一定ルールのしばりがあったりする。まぁそれは作り手側の趣味趣向が多分にあるのだろうけど。
検索エンジン対策にしてはチャチすぎるし、同じ内容だからスパム扱いされるから無意味。トレンド的なキーワードをつぶやかせてフォロワーをとにかく集めるため、大量に網を張る的な考えなのかもしれないけれど、自動化したところであまり効果は無いはず。一体何が目的なのかな......と思っていたのだけど、この指摘で気が付いた。
トレンドワード入りを模索しているのか。
カスタマイズされたトレンド
トレンドは気になる情報を手に入れるための便利な機能です。現在の設定は位置情報やフォローしているユーザーをもとに、カスタマイズされたものになっています。 pic.twitter.com/BEYhSHRezp
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
ツイッターの公式サイト左側にある「トレンド」。今話題に登っている情報をキーワード単位で知らせるもので、リアルタイム検索とキーワード単位の情報収集の合わせ技。詳しい抽出方法は非公開なので分からないけれど(そりゃそうだ。公開したらそれに従って色々とやらかす人が出てくる。検索エンジンの順位決定法と同じ)、短時間に多数のアカウントがツイートしたキーワードに注目が集まることは容易に想像できる。例えば「ラピュタ」が再放送されれば「バルス」がトレンドに加わるとかね。
で、この「トレンド」に掲載されれば、当然多くの人が注目し、クリックしてツイートを参照するようになる。キーワードを介して興味関心を集め、ブームを創りだすことができる。実質的に広告に近い働きも示すわけだ。
ラピュタのバルスのような動きを作るには、例えば不特定多数に商品をサンプルとして配って感想を書くことに期待をしたり、試写会を開催してツイートをお願いしたり、プレゼントの応募要項に商品名の書かれたツイートを公式リツイートする的なものを加えれば良い。多分に数量的なベースでトレンドか否かを精査しているのだろうから、無駄な話では無い。
同じような発想のもと、自らが用意した多数のアカウントに対し、同時に同じ内容をツイートさせて、ブームを創生する、見せかけるってのも有り得るわけだ。無論人が見たら「これはコピーによるものだな」と理解できるだろうけど、ロジックにおけるデータの精査の上ではそこまで判断できるかな、というところ。
この仕組みを作ったら、直接自分自身で使い倒してもいい、第三者に有料サービス的な形で提供しても良い。「自社商品名をツイッター上のトレンドとしてみませんか?」みたいに。無論似たようなことはツイッター自身が直接行っているので、それより安価にする必要はあるのだけど。
不特定多数のコピーアカウントによる同時多発のツイートは、他にも理由があるのかもしれない。ただ今件の「トレンドメイキングでは」との指摘は十分に納得がいくものではある。一つの可能性として、覚え書きも兼ねて。
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