中学生が一番つらいのだろうなあ、という想い

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先日から色々な少年に絡んだ事案が相次ぎ報じられて、報じられている部分だけでもこれだけあるってことは、伝えられていない、自分の耳に入っていない部分でも似たような話が結構あるのだろうなと推測させられる。もちろんあえて声高に語られている可能性もあるけれど。

指摘されている点を思い返すと、納得させられる部分は多い。私立ならともかく公立が大部分の中学生は、地域単位で同じ学校に通うことになるため、近所でのつながりが強くなり、日常生活にも大きな影響が生じてしまう。小学校から継続しての対人関係となりやすく、一度トラブルが起きるとそれを引きずってしまうこともある(いじめっ子・いじめられっ子の関係とか)。

さらに義務教育であることから拘束される部分も多く、個別の、一人の人間扱いされない部分も多い。心理的にはある程度子供から大人の考えを抱くようになったとしても。そして大人の言うことを聞かないと死と同じ的な認識もあり、プレッシャーも大きい。自分でどうにかしたくても、力も無いし、自由な行動の権限もほとんどない。まぁ最近ではインターネットを使えるようになったので、情報収集の面では自分の世界を広げることができるようになったけれど、それ以前は学校の学区外はまさに異世界。テレビや新聞以外には触れる機会も無い。何か自分なりの手段を持ちたくても、そのツールとなるお金はおこづかいだけ。中学生まではバイトをする余裕も無く、多くの学校では禁じられている。


高校になると私立・公立共に通える範囲が広くなるため、自分のこれまでの社会からは解放される。世界がぐっと広がる。これまで徒歩でしか行き来できなかった場所が、自転車が使えるようになった感じ。PHSしか使えなかったのが、スマホを使えるようになった、みたいな。

お金をちょっとだけでも自分で稼げるようになる点でも、世界はぐんと広がる。自分の考えをそのまま実行できる。線路の上を走るしかなかった電車の立場が、バスやタクシーみたいな感じになる。絶望感の毎日を過ごしていたとしても、未来を夢見る事が出来るようになる。

だから多分、中学時代は一番つらいのでは、つらかったのでは、という人も多いはず。見方を変えると、その時点を超えれば、少なくとも現状は打破できる。時が解決してくれるとはまさにこのことを指す。苦しいと思っても、耐えよう。少なくとも状況は改善されるのだから。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年7月12日 08:54に書いた記事です。

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