「ミニマリストな暮らし」「物を持たない/執着しない/持ち帰らない」暮らしができるのは、ライフスタイルの維持に必要な様々なものをアウトソースできるからだよね。例えば、コインランドリーがあるから洗濯機を持たずに済む。外食ができるから自炊に必要なものを持たずに済む、みたいな。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 7月 11
服の数が少ないからと言って服を着なくていいわけじゃないし、滅多に着る機会がないからと言って礼服喪服を持たなくていいわけでもないし。調理道具を持たないからといって飯を食わなくていいわけでもない。結局、【外に付け替え、自分の手元からは見えないだけ】ではないかねえ。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 7月 11
「ミニマリストな暮らし」「物を持たない/執着しない/持ち帰らない」はイコール『アウトソージングな暮らし』でしかなく。外注使いまくって本社機能が調整役だけになった会社みたいな感じですね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
元記事の言及は避けておくけれど、先日「ミニマリストな暮らし」的な話として、カーテンすら調達せずに部屋の真ん中にテーブルを置いただけのような、そう、「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる長門の家の最初の時のような状態を「ステキ」的に取り上げていた件から派生したお話。
実際のところ、自前でそのような環境のみにて暮らしていたとしても、必要な物品は他にも多く出てくるわけで、それらは押し並べてアウトソージングされた上での結果。例にもあるけれど、洗濯機が無い場合はコインランドリーを代用する事になる。まぁ、洗濯板とタライでもいいけどさ。台所が無ければ外食や中食の調達とか。礼服を持たなくてもレンタルすればいいけれど、結局それもアウトソージング的な考えになる。
ここで言われていたシンプルライフ云々ってのは、要するに、自前のものをシンプルにしただけ。部屋をきれいにしたけれど、普段使っているもの、散らかっていたものは全部押し入れに押し込んだ、的な。そしてそれは、少々語弊はあるけれど、実業務はすべて外注に投げて調整役のみが残った会社と何ら変わりない。
そして「外注だけの会社」の場合は規模が大きければ外注先に買い叩きが出来ますが、個人ベースではそれが不可能。と、なると必然的にコストは割高になる。お金はリソースの体現化したものですから、結局のところ「ミニマリスト」とは見た目だけで、実質の所「ハイコスト」という次第なわけです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
もちろん「外注」的なもの、コンビニとか既製品の利用はコストと時間、手間を天秤にかけて、自分自身で割に合うと判断できれば、積極利用する事で、総合的なリソースの節約になりますけれどね。その天秤は人それぞれなので、絶対法則はありません(°ω°)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
単純に「自分の縄張りには置かない」だけで、「何も求めない暮らし」をしてるわけじゃないんだよねw
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 7月 11
@Fuwarin モノを所有すると言う事は高度な管理維持能力を個人生活ベースでも要求されるので、それが著しくQoL低下を来たし、且つ或る程度の収入が有る人には、魅力的な生活様式なのでしょうね
— BLACKBIRD/黒鳥屋風籟 (@SR71_BLACKBIRD) 2015, 7月 11
で、コスト面の話になるけれど、外注に放り投げ放題のスタイルの場合、会社単位とかになれば受注量が多くなるからコストの削減が可能となるけれど、個人ではそれは無理。「毎日ここで弁当買ってるので100円値引きしてよ」とコンビニに懇願して聞き入れられるはずがない。結局、元々必要なものについて、自分の目の届く範囲、住居内に置かないだけの話でしかない事が分かる。そりゃ確かに無人島なり山奥で、誰にも接することなく自然な生活を過ごすというのなら「ミニマリスト」的なこともできるのかもしれないけれど。
どうも最近の新聞記事における「自然に帰ろう」「エネルギーはもっと切りつめられる」的な、ライフスタイルの変革を啓蒙しよう的な記事は、無茶と無理がありすぎて、痛々しさすら覚える。
@Fuwarin 話がそれますが「金がないならコンビニ飯じゃなくて自分で作れ」ってのも「自前で調理設備を保有せず、アウトソースするしかない」人の事情を考えてない話しだなぁと。
— つるや@なろうにて小説連載中 (@tyurukichi_AA) 2015, 7月 11
炊飯器持ってなくてレンジもなかったら、まず米すら炊けないし。 QT @tyurukichi_AA: @Fuwarin 話がそれますが「金がないならコンビニ飯じゃなくて自分で作れ」ってのも「自前で調理設備を保有せず、アウトソースするしかない」人の事情を考えてない話しだなぁと。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 7月 11
他方、家事などの自宅内のあれこれをアウトソースするとの話から連鎖する形で、自炊関連へと。コンビニの食事は色々なマージンが乗っているので、相応に割高となる。スーパーのもそうだし、惣菜店のも同じくお高め、に見える。ちょっとした惣菜が100グラム150円とか198円とかってのを見ると、「自前で作れればもっと安くなるのに」と考えた経験がある人は多いはず。
でもそれは適量の材料を持ち、適切な調理機器を有し、適切な腕前を有し、相応の時間をかけた場合の話。見方を変えれば各店で販売されているそれらの食材は、色々なリソースが投入された上で価格が算出されている。
高齢者の食費が高いといぶかった「専門家」が居ましたが、高齢者は必然的に食事を作る事自体に難儀する、面倒になる事が多く、既製品を調達する事例が多くなるのを忘れて、若年層と比較する事例がありまして、ね。https://t.co/NFXu7XRMMl
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
(ただ、高齢者の「食事すら作れない」事案は、少なからずにおいて、配偶者に家事を任せきりだった男性の、離婚や死別などによる一人暮らしのケースもあるのかな、という推測。統計データが無いので何ともいえませんけれど。)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
(食事を作るのに難儀する一人暮らしのシニア男性における、かつて配偶者に家事をまかせっきりだった割合とか、調査がされているはずもなく(°ω°)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 7月 11
@Fuwarin 父親がなくはなった母子家庭で子供が結婚して別居した途端に食事を作るのがおっくうになる、というケースも身近でありました。
— つるや@なろうにて小説連載中 (@tyurukichi_AA) 2015, 7月 11
食事の用意のアウトソージングをするとコストが上乗せされる。これは高齢者の食費問題とも絡んでくる。上で指摘しているけれど、先日年金問題だか何かで(年金支給額の法にそった見直しの話だったかな)、若者と比べて高齢者の平均的な食費が高くついている、贅沢ではないかとの指摘が専門家を自称する人から出ていたけれど、高齢者は自炊が面倒になるので、どうしても既製品に頼る機会が多くなるのだよね。
仕事で疲れて山盛りモードで帰宅する際に、世帯持ちなら配偶者が作っておいてくれるかもとの期待はあるけれど、独身者の場合は自分で作らなきゃいけない。作り置きがあるのならともかく、疲労困ぱいで帰宅して、その後さらに調理はちょっと......ということで、コンビニに寄ってお弁当をって感じ。あの状態が日々続いているのが高齢者、とイメージすれば分かるはず。この辺はスーパーやデパートを観察しているとなるほど感を覚えるはず。使命感、動機などがちょいとかけると、臨界点を超えて、ああもう自炊は無しでいいや、ってことになる場合も。
@Fuwarin 自炊すれば安くなるのはそれなりの量を作る時の話で、少食の高齢者のように少量しか作らない場合は高コストになってしまいがちですね。結果的に既製品の方が安いことが多いと思います。
— J Kassy (@kassy1069) 2015, 7月 12
@Fuwarin そうです。私も一人暮らしの時に生活費節約のために自炊してましたが、結局のところ出来上がってるものの方が安いことがわかって諦めました。既製品の方が品数を増やしやすいメリットもありますしね。
— J Kassy (@kassy1069) 2015, 7月 12
@Fuwarin 野菜が顕著だと思います。玉ねぎのように日保ちするのは良いのですが、葉ものは一玉買っても使いきれなかったりしますから。
— sts*62*46g (@sts6246g) 2015, 7月 12
これは高齢者の食事に限らず、自炊と既製品との関係全般にいえるのだけど、自炊の最大の理由であるはずの一要件「コスト減らし」についても、条件次第で逆にお高くついてしまうってことも少なくない。安物買いの銭失い。さらに時間的浪費を考えると、自炊しない方が安上がりでは? ってことも多々ある。まぁ、間をとって中食とかね(ご飯だけ自炊して後はお店などで調達)。
高齢者になると消費量が減るので、自炊におけるコスト......というかリソースのそろばん勘定の上で、普通の人より割高になってしまう。面倒くささの上でも、若年層よりハードルが高くなる。「面倒くさいから自炊は止めた」のラインが思いっきり引き下げられ、ちょっとした手間でも「パス」状態になってしまう。高齢者の食費が(消費量が少ないにも関わらず)高値をつけるのは、贅沢をしているからではなく、多分に健康志向、そして調達上の問題が影響していると考えれば道理は通る。あと、廉価でボリュームのありそうな食品って、脂っこいものが多いので、その類の味って受けつけにくくなってるのもあるかな。
昨今の調味料やら食品においても、少数使い切りの品目が増えてきたのも、結局この辺りが原因の一つだったりするのだな。
自炊の場合はその他に、色々な面で食事制限があり、市販品ではその条件をクリアしにくいってのがあるんだけどね。塩分とか。それはあくまでも特殊事情であり、アウトソージングとかハイソなシンプルライフとか、高齢者における自炊・コンビニなどでの食事調達問題とは別枠で考える必要がある次第。
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