「プロメテウスの罠」がまだ続いていることの驚きと「チョウを追う」での拍車をかけるヒドさと

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二つの吉田問題とそれをトリガーとして開催された「第2.5者委員会」みたいなところでの自己弁護的な反省会の結果は、結局何の役にも立っていないことを露呈する材料の一つとして挙げられる「プロメテウスの罠」。今なお連載が続いていること自体が問題視されるべきなんだけど、昨今の「チョウを追う」は特にその酷いありさまがあちこちで指摘されている。

少数の、全体としては否定されている話を抽出して、それが存在するってのを公知するのは別に良い。ただ、その実情をしっかりと読者に認識させておく必要がある。未だに天動説を唱える人がいる、その説では地球は象と亀が支えていて、太平洋の端は滝になっている、ばかげた話ではあるが、それを信じる人もまだいるのだ、的な。それが事実であるかのような、真実だけど迫害されているような表記をしちゃいけない。


まぁ「プロメテウスの罠」自身も報道界隈内部でいくつかの賞を受賞しているから、それを免罪符に、何やってもイイ的な認識があるんだろう。吉田調書の件が好例。ある意味、やればやるほど朝日新聞、さらには報道全体の首を絞めるという、以前も指摘したけれど「『プロメテウスの罠』の罠」状態にあるともいえる。あるいは「意識高き人達の著」でもあるのかな。

吉田証言の時のように、数十年経ってから、当事者がほとんどいなくなってからお詫びしますとかいうのは、もう許される時代ではないのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月26日 08:35に書いた記事です。

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