「心頭滅却すれば火もまた涼し」と語ったお坊様は焼打ちにあっている

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真夏のゆだるような暑さの中で、エアコンなどの冷房機器の使用を我慢する人がおり、その時に使われる理由が「心頭滅却すれば火もまた涼し」。要は気合いを入れれば火ですら涼しくなるいうじゃん、だから自分も気合いを入れて我慢したんだよ、みたいな。

でもその言葉、ひとり歩きしている感はあるのだけど、実際には焼打ちにあったお坊様のセリフだよという話。どこかで聞いたことがある逸話だけれど、その通りなら「心頭滅却すれば火もまた涼し」の言葉通りに従ったらぽっくり往ってしまいますがな。


調べてみたらその通りでした。しかも何と、焼き打ちされる際に用いた辞世の句だったとの話。それじゃますます使ったらダメじゃん、みたいな感じだ。熱中症で死ぬかもしれないので「心頭滅却すれば火もまた涼し」としたためました、のようなことになってしまう。やせ我慢にもほどがある。

やはりここは「心頭滅却しても火はやっぱアチチ」として、気合いを入れても暑いものは暑い。身体は嘘はつけないのだから、さっさと涼しくなるような手立てを採りましょう、とするべきだな。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月27日 07:07に書いた記事です。

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