子供は大人が思っている以上に熱中症リスクは高い、その理由は......

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熱中症リスクが高い人の属性は大きく分けると3つ。高齢者、病気持ちの人、そして子供。新型インフルの時にも良く区分分けされたけれど、この3属性に関しては優先的に取り扱う、配慮する必要がある。なぜかって? 体の抵抗力が弱い・弱っているので、普通の人なら対応できる状況でも、対応できずにまいってしまうことがあるからだ。お相撲さんの突っ張りに他の力士が慣れていても、普通の人が食らったら突き飛ばされてしまうのと同じ。

さらに子供の場合、大人と比べて自然と地面に近い場所に位置することになる。それだけ路面からの熱を受けやすく、ただでさえ弱い体力に、より大きな負荷がかかることになる。まさに子供目線で考える事が必要になるんだな。また、大人はそれを知るだけの知恵を持っていなければならない。

「子供の体は路面に近いから、大人よりも暑い」これは超重要。「子供目線で見る」ってのは、この点でも言える事。子供の目線までしゃがんで見れば、その実情は良くわかる。舗装されているところは特にじりじり来る、マジで。あえて取り上げはしなすけれど、「婦人」を名乗る会が「誰の子供もうんたら」とドヤ顔で主張しながら、この炎天下の中を親の「運動」に付き合わされる形で歩かせるってのは、精神構造的にどんな中身なんだろうかと、マジで疑ってしまう(という形でツッコミをすると、大抵「自分達をこのような行動に走らせた原因が悪い。自分達は仕方なくやってるだけだ」と逆切れしてくるのがオチまでがテンプレート)。


ペットもその多くは子供と同じような位置にあるので、同様に地面からの放射熱に関しては注意する必要がある。ベビーカーもあまり状況的には変わらない。その辺は理解してほしいものだけどね。

保護者は子供を保護養育する義務を有している。だからといって子供は保護者が好き勝手に「利用」できるおもちゃではないんだよね。それが分からない保護者が少なからずいるのが、悲しい現実。


日本でもJAFあたりがやりそうな、やってほしい社会実験ではあるけれど、子供目線での熱中症リスクも似たようなもの。「実際に自分がそのような立場にならないと理解できない」ってのは、ある意味悲しくもあり。


子供の方が熱中症リスクが温度的にも高いって話は、昨日今日に始まったものでは無く、以前から言われていること。デタラメでも何でもなく、ちょいと探せば科学的なデータは山ほど出てくる。知らなかった、聞かされていなかったでは済まないお話。百歩譲って高度による温度差云々は別にしても、子供の方が体力が無いのだから同じ環境下ではリスクが大きいってのは、容易に理解できるはずで、それが分からないのなら、大人失格。

「子供を不幸にするな」と主張する自意識の高い保護者が、一番子供を不幸にしている状況をつくりだしているという、実に不幸なケース......ではないのかな。ホント。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月27日 08:11に書いた記事です。

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