フリー誌のR25が定期刊行を終えてしまうとのこと

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 Media Shakersが運営する「R25」は7月3日、同社が手掛けるフリーマガジン『R25』と、Webサイト「web R25」のブランドを10月1日に統合し、デジタルデバイスをメインとしたメディアにリニューアルすると発表した。これに伴い、「R25」は2015年9月24日発行号をもって定期刊行を終了。以降は、『R22』『R40』『L25』などの特別号のみを発行していく。

元々フリーマガジンは電車内をメインとし、交通機関の利用時の手持無沙汰のお供として立ち位置が強く、タダで読んでいいよ、でも広告もごっちゃり載せるので利用してね、的なビジネスモデルだった。けれども昨今ではスマホによるすき間時間潰しが当たり前のものとなり、肩身は狭い思いに。

本文では「紙媒体としてのR25の発行部数が減少していたのではなく、スマホなどのデジタルデバイスからのアクセスが急増しているから」と説明しているけれど、仮に駅などに置かれて取得される数にさほど違いは無かったとしても、メディア力に関しては大いに減退していたに違いない。例えば1回あたりの発行部数が100万部だったとしても、昔の100万部と今の100万部とでは喧伝力は......恐らく桁違いに減っているはず。対価を支払って購入される雑誌と違って、フリーペーパーは元々読み手における立ち位置が低い。スマホが登場した後では、それこそ自分にとってはあまり興味の無いジャンルの、新聞のチラシぐらいでしかないのかも。

そういや経産省の広告業での売上動向でも、フリーペーパーの類の項目は概して軟調。仮に部数に変わりは無かったとしても、広告媒体としての価値は減っているとクライアントも認識していたんだろうな。

今後は特別号のみの紙発行となるとの話だけど、もうちょっと時間をおいた上で、R50とかR60とかを似たようなコンセプトで創り、紙媒体として展開して新聞みたいな形での配信事業をするのも面白いかもしれない。少なくともコンテンツの製作能力はあるのだから、活用しなきゃもったいないよね。

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