しゃがんだままの作業が多い建設現場で活躍する、装着型のステキスーツ「HAL作業支援用(腰タイプ)」とは

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都内のオフィスビル建設現場でサイバーダインが開発した装着型ロボットスーツ「HAL作業支援用(腰タイプ)」が活躍中だ。低姿勢で1枚12キログラムの板を2週間で1万枚敷き詰めていく作業は腰に相当負担がかかる。大林組は、2014年10月からHALに適した作業内容や使用する作業員の年齢や体格、腰の具合などを事前にシミュレーションし各現場で実証を始めた。


HALを1週間装着した作業員は「体を起こす時に後ろから抱きかかえてくれる感覚で、腰の痛みがなく疲れが少ない」と言い、高齢の作業員は「引退も考えたがこれがあればもう一度、働ける」。


本家でも何度か紹介したサイバーダインのロボットスーツ。SF映画に出てくるような宇宙服的な装甲ロボットの類では無く、人間の行動のサポートを補助し、負担を軽くするのが主な役割。もっと機構を簡略化し、ゴムなどの弾力を活用したスタイルのも他社から出ていたような記憶がある。

要はロボットではなく、あくまでも強化服、というか強化装備、ですらなく、負担軽減装備。10キロの重りを運べる人が20キロ運べるようにするのではなく、10キロの重りを運んでいても5キロの重りのように感じられる・身体の負担で済むというもの。

「人間の力を増強するのではないの?」ということであまり意味が無いようにも見えるけれど、実のところそれはまた別の方向性の話。むしろ今件のように負担を減らすってことができれば、人間の負担が減るので特定の作業に携わるためのハードルが低くなるし、実作業者のリスクも十分に減らせる(震災の後の各種作業では、この負担が問題視された)。元記事で指摘されているけれど、高い技能を有している人を労働力として有効活用する事もできる。

これって実は土木作業はもちろんだけど、農業でも活躍しそう。かがみ、しゃがみの作業が多いと、やはり疲れが大きいんだよね。他には引越し作業員とか運送業も、かな。あとはやはりコストがネックかな......。それこそ自転車レベルでの価格で一般販売されれば、色々と可能性は見えてくると思うのだけど(【サイバーダインの公式ページの限りでは】一般販売、個人向けのレンタルやリースはしていないようだ)。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月17日 06:37に書いた記事です。

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