「震災の時に日本がぐちゃぐちゃになっても近隣敵対国は攻めてこなかったじゃん」という話

| コメント(0)


軍事的な習わしというか過去の事例からもある通り、敵性国家が何らかの形で危機に陥り従来の防衛力・組織力を発揮できないタイミングで攻め入ることにより、攻撃・征服確率を上げるというのは良くある話。ただ最近では情報の伝達スピードの高速化や、国際的協力関係の強化、軍の実働の柔軟性の問題もあり、昔のようなお手軽感は無くなっている。まぁ、軍の一部の暴走と称して部分的侵攻を行い、対応ができないような、いわば火事場泥棒的な話もあるけれど(「憲法第九条」施行と韓国による竹島不法制圧の件が好例)。

で、2011年3月の震災ではまさに国難的な状況で、しかも当時の統制機構が恐らく近世に入ってからでは最悪の状態にあったものだから、実際に指摘されているような話が起きるリスクはゼロでは無かった。全面侵攻はともかく、ね。ただ、その辺りは現場の人達も周辺親近諸国も理解しているようで。まぁ、空母そのもの(ロナルド・レーガン空母打撃群。米韓合同演習に向かっていた)はたまたま演習に来ていたのがってのもあるのだけど。他に強襲揚陸艦のエセックスやらも来ているし、米本国の陸軍部隊などからも増派を受けている。他の空母の行動はどうだったかな......これは後で調べる必要がありそうだ。

まぁ、ある意味、米機動部隊群が即時対応できる距離に居たってのは、非常に幸運だったことに違いは無い。


震災からはまだ5年も経過していないのに、当時のドタバタ感があまりにもひどく、さらにデマやら妄言やらが雲霞のごとくわいてきて、その上当時の政府機関が極力記録を残すのを嫌う性質があったせいもあり、色々と状況を示す記録が失われている、意図的に無かったことにされている感は強い。特に米軍周りの動き(トモダチ作戦)とか、震災後半年ぐらいが経過するまでの周辺諸国の動きなんてのは、どこかで一度再整理、再評価をする必要があるんじゃないのかな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年8月 1日 07:38に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「一次ソースを掲載すると何か不都合でもあるのだろうか」です。

次の記事は「真夏日と猛暑日と、そしてその次に」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30