技術があれば個人が気軽に即売会を開ける素敵な時代

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最近大手作品のリバイバル版的なものに関してクラウドファンディングが相次ぎ呈されて潤沢な資金が調達された話が相次いでいるけれど、その関連でちょいと調べていた時に出てきたお話。すでに複数の先生方がやっているようなんだけれど、絵の方面で技術に長けた人が、ステキな色紙を描き上げ、それをオークションサイトやそれ系の専用サイトで販売している。

もちろん著作権周りをクリアしたものであり、色紙だけでなく色々な小物を実売している人もいる。個々の人が使っているシステム・サービスが多種多様で、その当事者がアピールしているのを見逃すと、一生その存在にすら気が付かないこともあるけれど。恐らくは当方自身も、そんなの知らなかったヨ的な、お気に入りの作家先生のものがこの世に多数存在しているに違いない。

お金の流れの観点で考えると、クラウドファンディングは完全にこれまでとは別物。商品受注などがあり前金などが発生する云々ではなく、最初に計画を出してお金を集め、それから商品が創られる。商品を創ったけれど売れなかったので破綻した、なんてことは無いので作者側のリスクも最小限に留められる(需要の先読み&利益の先取りができる)。色紙や小物の販売は、これまでの商品同様売れ残りのリスクはあるけれど、自分自身でコントロールが可能。まぁこの辺りは同人誌の頒布と同じだけれど。

同人誌はともかく、小物や色紙の販売、クラウド云々は、インターネットが存在してはじめて可能になったアプローチの仕組み。似たような話は音楽の世界でもよく見聞きする。使える機会にたどり着ける人、機会を知っていてもそれを活用する技術を持たない人もまだまだ多いけど、創作の世界でも確実に世の中は動いているのだな、という実感がじわりと沸いてくる今日この頃。

......まぁ、中世の宮廷画家のように、有名で技術を持つ画家に対価を支払って好きな絵を描いてもらうって仕組みも、将来は登場するのかもしれない(少々形を変えたものならすでに存在するけれどね。企業向けで)。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月 2日 06:13に書いた記事です。

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