はくまにたんの「Twitterは大衆酒場」論でも、「高い知性を要求される仕事」をしてる人がスカタンな行動を取る理由が説明できる気はする。
ひとつには、「大衆酒場」だから油断してる。
大衆酒場で飲んでるような奴等は自分より知性の低い【大衆】だろう、と蔑んでる。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
以前【ツイッターとFacebookを居酒屋に例えると】などでFacebookとツイッターの性質的な違いを居酒屋に例えたけれど、それと似たような例えをした人が他にもいるらしい。その例えを元に、以前から何度か触れている「世間一般的には高名そうに見える肩書を持っている人がいとも簡単に馬脚を現す」状況を説明している。「大衆酒場」ということで、本人自身が普段通い慣れているであろう高級バーなどと比べれば意識、もとい知識の高い人などいないだろうし、自分は秀でた存在である、と。まぁ、優越感も得られるんだろうな。
ところが、帽子を目深に被った「自分より偉い人」やら、「自分のライバル」やら、「他の分野の凄く偉い人」やらがいて、【私が学長です】とか立ち上がってみたりとかする。
そりゃもう、大衆酒場だと侮ってたもんだからべっくらするw
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
コミケ帰りか貴様等、みたいなヲタ臭いカッコした連中が、物凄く高度な話をしてて、茶化してやろうと絡んだら「ソースとがっぷり四つで取り組まないと太刀打ちできない」ような質問をされて、悔しいから「半可通のくせに!」と詰ったら、そのうちの一人が立ち上がり【私が学長で
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
まあ、Twitterという大衆酒場には、水戸黄門がいっぱい潜んでるから、お代官様は気を付けろ。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
「水戸黄門がいっぱい潜んだ大衆酒場」ってのは言い得て妙かもしれない。皆が皆、単なる御老公にしか見えないけれど、「黄門様を探せ」どころか「石を投げれば黄門様に当たる」レベルの話かもしれない。情報の精査集約拡散性を合わせ考えると、むしろその石が黄門様にまで誘導されるって領域かも。
この辺り、「自分の地位、立場、職責に基づいて得ていう情報(知性の裏打ち)は、専門家のそれであるので、門外漢よりは優位にあるはずだ」という認識に立っていて、恐らくそれは間違いではないんだと思う。その彼の「守備範囲」に限れば。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
ただ、Twitterという大衆酒場wの中には、彼と同門、或いは彼と同じ守備範囲の専門家、彼より優位な専門家が、【そうではない門外漢】と見分けが付かない状態で混じっていることが多々ある。名を明かしていても、遠くのほうの隅っこの席にいた学長がスゴイ勢いで近付いてきたりする。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
もちろん、大多数は門外漢だろうけど、そこで門外漢を蔑んで溜飲下げてやろう、どうせおまえらは何も知らない大衆だ――とやらかした人は、これまでのところ例外なく「炎上」してる。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
また、「医学の専門だからといって、機械工学に明るいわけではない」し、「料理研究家だからといって、ゲーム攻略に詳しいわけではない」。なんだけど、「ある一分野で秀でた成果を出した、その業績も既に評価されている」という自負が、自分が素人である分野への口出しをさせてしまう。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
概ね、そこで他の専門家から「何ヌカしてんだこのど素人が」とやられてしまう。
大衆酒場なので、他の門外漢は「いーぞいーぞ!」と囃し立てるw
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
自分の守備範囲に対して疎い「門外漢」は、他の分野の専門家である。
自分の守備範囲に対して詳しい「専門家」である自分は、他の分野の門外漢である。
ここを忘れて「自分は弁護士/脳科学者だから他の分野についても万能」みたいな顔でクチを出して、皆酷い目に遭うのだと思うのです(・ω・)
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
何らかの分野に何らかの成果を出したことを自他共に認めていて、自分の成果に自負がある人ほど、「過大評価」に向かいがちなんじゃないか、とは思う。でもそれは【仕方ないこと】でわ、と QT @sai6394to:
そして、そういう人に限って、自己分析ができてないんですよね。
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
人は誰だって「自分は、自分だけは間違っていないはず」と思いたいものだし、自分が間違っていないことを確かめるために、自説への賛同を求めてわざわざ口を開くんだしな。←僕の現状
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
言ってもいいけど、間違いを指摘されたら受け容れろ、ってことでないすかねえ。 QT @kyarapon: @azukiglg テキトーな想像でものをいうなってことですよね。特に専門性を有するものは
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
学生だったらいいけど、一山当てた後とか、部下を束ねる立場とか、取引先との信頼が大切な立場とかになったら、間違いが間違いだと気付いても直せないものなんですよ QT @sai6394to:
それを認められた方が前に進めるんだけど、一瞬の挫折を嫌うがために、先を潰してしまう、というので
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
人は万能ではあれないので、無知や誤謬は仕方がない。正せる人になりたいすね。 QT @kyarapon: @azukiglg あ???確かに。言っちゃうことはあるけど訂正できることが重要ですね
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
だから有名人こそ「匿名アカ」で発言すべきだと思うの。専門外分野に関しては。 QT @kyarapon: @azukiglg ただ、無名な俺が間違った発言しても裏で笑われるかかるい指摘くらいですけど。有名人になるとそれじゃすまない指摘やリプが来るのが辛いところもあると思いますけどね
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
「有名人だから、門外漢に無検証に発言を信用して貰える(自分の守備範囲なら)」というメリットと、「有名人だから発言を精査検証され、間違いがあったときに無名人以上に厳しく糾弾される」というデメリットが同居してると思うけど、デメリットを軽視しすぎよね。 QT @kyarapon:
— 入門者のための実話怪談【怪決】加藤アズキ (@azukiglg) 2015, 8月 1
で、これは先日触れたばかりなんだけど、特定の領域での肩書の持ち主が、その肩書をフルスロットルオールマイティカードと誤解してしまいがちなのも、この「ツイッター大衆酒場」の効用(?)の一つ。
そしてこれも先日言及した「有名な肩書を持つ人が実名、肩書を評した上で公的な場に登場した場合、その肩書の恩恵を得られるのと同時に、それを肩に負った状態となる」って話の一反も説明されている。有名な肩書を持つ人の場合、その内容が検証される可能性は高くなる。そして突っ込まれる可能性も跳ね上がる。「所属とは無関係です」などという言い訳は通用しないのだよね。レストランに入って食事をとり、支払いの時に「オレ、食べてませんので」とシラを切るわけにはいかんのです。
まぁ、ツイッターはこれまでのコミュニケーションツールとは多分に異なる性質を持っているので、慣れていない人も多いのかもしれないけれど。その分、まだFacebookの方が接しやすいかもしれない(ただFBはFBで問題を山ほどかかえてるけどね)。
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