新規が増えなくなったら娯楽は緩やかに死んでいく
っていうのは新日本プロレスのオーナーさんの発言なんだけどそれとセットで言ったのが
娯楽はマニアが潰す
という言葉
効率第一も廃人も良いけど排他的になってはいかんのです
自戒も込めて
— どんぐり@輝きの川柳帝王 (@DQX575) 2015, 7月 26
これも抽象論・概念論的なものに近く、詳細は状況によって多分に異なるところも多いのだけど、骨子としては覚えておいても損では無い話。企業の永久存続原則(ゴーイングコンサーン)ともつながる部分があるかな。
ある娯楽というカテゴリは、永続的に続いていくことが望まれる。でも人の一生は短いし、さらにその一生の中で乳幼児から老衰などで死ぬまでずっと継続してたしなめる娯楽など滅多にない。なので常に娯楽を構成する主要なプレイヤーは新陳代謝が成されることになる。
一方で周辺環境はグンと変化していくし、娯楽そのものの社会的立ち位置や直接影響のある技術も大きな変化をとげることになる。例えば数年前、従来型携帯電話から直接打ち込んで投稿することが流行った「ケータイ小説」の類。今はもうほとんど無いよね? 代わりにパソコンやスマホから投稿できる自己小説の投稿ポータルみたいなのが山ほどできたけど。
で、技術の進歩に伴い衰退が必至となるものならともかく、その辺りがあまり関係ない場合、プレイヤーはどんどん歳を取って退場していくのだから、日々新規の勧誘は考慮しなきゃならない。現状でその娯楽を支える人が山ほどいても、そこで油断して新規加入者へのハードルを高めたら、半年、一年、数年後には衰退の一途をたどってしまうかも。
その新規加入者にとって、大きなハードルとなりえるのが、排他的なマニア。新人さんの加入は娯楽を、市場を支えるのに必要不可欠だと理解している人ならいいのだけど、それを知らない、気が付かない人の場合、新人の所業に色々と難癖をつけたり、イビリをして、その娯楽の市場にイヤなイメージを与えてしまう。新しいジャンルのゲームが流行り始めた時、古参のプレイヤーが新人プレイヤーをこてんぱてんに叩きのめして、つまらないと印象付けさせてしまうような(ゲームシステム側の問題もあるんだろうけど)。
今件は娯楽に関する話ではあるけれど、不特定多数のお客を相手にする、プレイヤーが存在するような環境では、多かれ少なかれ当てはまる話ではないかな。常に新しい血を注ぎ込み、既存のルールで全体が硬直化しないようにする。そんな気がする。
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