"もう編集者は新人を育てたりしない。 これはもう完全にそうなったと。 これからの作家は自分でネットにあげるなり スマホ漫画アプリに投稿するなりして閲覧数を稼ぎ、イイネを沢山貰い、ファンをたくさん捕まえてからデビューなんです!" http://t.co/qG0STzZrN3
— geek@akibablog (@akibablog) 2015, 8月 2
"「たとえば、kindleで売れようと思ったら売り上げトップ10に入れば売れます」 「そこは運もあるから、ずっと描き続けてください。何かタイミングがバッチリハる時が必ず来ます」" http://t.co/qG0STzZrN3
— geek@akibablog (@akibablog) 2015, 8月 2
これからの作家は自分でネットにあげるなりスマホ漫画アプリに投稿するなりして閲覧数を稼ぎ、イイネを沢山貰い、ファンをたくさん捕まえてから、それからデビューなんです!
もう私が出版社で編集者なんですよね。だから私という編集者が私という漫画家を信じているんですよね。
ちょっと前に「自分で展示会、即売会的なものをネットにアップして展開できるようになった不思議な時代」なんて話をクリエイターの環境周りとして挙げたばかりだけど、それと同時に以前からちらほらと語られていた事案が、相次いで著名な場所で言及されたので、覚え書きも兼ねて。
まずは電子コミック関連の業界話みたいなもの。普通のコミックのデジタル版ってだけじゃん、かと思うかもしれないだけど、色々と内部事情、構造には違いがある。もちろん今までのスタイルを踏襲している界隈も多数あるけれど、どうも「編集者は新人を育てたりしない」ってのは、昔との比較論としては確かなものだと考えられる。リソース的に余裕が無い、編集者側のスキルが劣化している、色々と理由はあるけれど、これはほぼ間違いない。昔の漫画業界の中で、御大と呼ばれる人たちが有力な編集者によって鍛えられ、みがかれた云々ってのは、もう今後は奇跡のレベルなものになる。
いや、皆無ってことではないだろうけど。塾の選択のように、編集者を選ぶことはできないからね。
ああ、やっぱりそんな時代なんだなあと思っていたら、先日「絶版マンガ図書館」が運用組織の変更の上で「マンガ図書館Z」にシフトし、その中の記事でこんな話があり、その裏付けというか共通認識が再確認できた次第。
赤松健さんが語る「マンガ図書館Z」の狙い 「あらゆる作家が潤い、海賊版が絶滅する世界を」
http://t.co/fuy9TfGfOa
見出しはこうですが、赤松先生が以前から言ってた重要ポイントは「新人を育てるのは出版社の仕事、と思ってきたが厳しい状況になってきた。」という所。
— 松田未来 1日目東ミ-06a (@macchiMC72) 2015, 8月 3
あるいは先の話を意識した上での赤松先生の発言なのかもしれないけれど、かなりの危機感を覚えているってことはじわじわと伝わってくる。先の「新しく入ってくる人をウェルカムモードにして迎え入れないと、その業界は滅びる」って話ともつながってくるわな。
自動翻訳機能や収入源の問題など気になる点も多いけれど、今件「マンガ図書館Z」ではむしろ、この業界に対する認識の方が気になった次第。
あるいはアルファポリスのように、投稿の場を設けて良いものを編集が後押ししていく。つまり、冒険者の酒場的なものを構築して集わせ、有力な人材をピックアップして国王が後押しし、ドラゴン退治に向かわせる、みたいなスタイルに変わっていくのかな。自由投稿の場、例えばpixivのような場所に、一定の力量を持った人がアドバイスを行う、オーサー制度なんてのも導入されるようになるかもしれない。
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