①体温調節機能が低下してくる(テルモ体温研究所) http://t.co/yqzeedvAEX
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 8月 9
②「高齢者では暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなり、身体の反応も弱くなっています。具体的には、暑くても汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。また暑いと皮膚の血流が増えて体内の熱を逃がそうとするはずですが、高齢者の場合、暑くても皮膚の血流量が増えにくくなります」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 8月 9
先日から掲載を開始している全国消費実態調査のデータ精査記事。エアコン部分では高齢層世帯の方が普及率が高いとの結果も出ている。そして【エアコンがあるのに「嫌い」だからとつけずに熱中症か、高齢三姉妹が揃って死亡という話】などでも指摘の通り、高齢者はエアコンが使える状況にあっても使わないとの事例が結構ある。もったいないから、人工の冷気が嫌いだから、そしてエアコンを使う必要性は温度的には無いと認識しているから。色々な理由があるのだろう。
もったいないからってのは電気料金を下げる、現在の電力需給をどうにか改善すればある程度は状況は良くなるのだろうけど、「人工の冷気が嫌い」「エアコンが必要な温度と感じられない」ってのは、元々の話でどうしようもない。図書館や公民館などの公的機関に足を運んでもらって涼をとってもらう施策に関しても、元々の高齢者が暑さを感じていないのだから成果は薄いのだろう。むしろ他の理由をつけて移動してもらい、結果として涼んでもらうしかない。
んで、高齢者が高温を感知しにくいってのはよく聞く話だけど、その具体的資料をいくつかそろえたのが今件の話。テルモのこれは、調査対象母集団がちょいと少ないので検証材料としてはどうかなぁ、と個人的には思うのだけど、考えをまとめる上では欠かせない素材。
③熱中症環境保健マニュアル-高齢者と子どもの注意事項(環境省) http://t.co/FpXyfXpIiT pic.twitter.com/1ppvuJzlua
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④「老化が進むと皮膚血流量と発汗量の増加が遅れ、その後の体温の上昇に伴う増加の程度も小さくなります。そのため、高齢者は若年者より熱放散能力が低く、体に熱がたまりやすくなり、深部体温がより上昇しやすくなります」
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⑤「高齢者は若年者より体液量および血液量が少ないことも知られ、この減少も老化に伴う熱放散反応の低下につながります。高齢者が若年者と同程度に発汗した場合、脱水状態に陥りやすく、回復しにくいことも報告されおり」
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⑥「高齢者は、脱水が進んでものどの渇きが起こりにくくなっています。これは脳での察知能力が低下するために起こるようです」
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もう一つは環境省の熱中症関連のマニュアル。子供と高齢者はハイリスク者として熱中症関連でも大いに重点注意をするべき対象として取り上げられている(まぁ、病症者もそうなんだけどさ)。高齢者については上記の通り、身体全体の老化に伴い反応が鈍くなる、熱を逃がす機能が衰えるので体内に熱がたまりやすくなるので、色々とヤバい。
要は年季の入った自動車。燃費は悪いしあちこちガタがきているので念入りな整備が必要だし無理は出来ない。おかしいな、と思ったら走り続けることはできても、すぐに各種点検を忘れずに、という感じ。
今後高齢者は絶対数、人口比率の上で増えて来るし、高齢者の中でも、より年齢の高い人の数も増えてくる。熱中症に限っても、この方面の研究や注意が必要になるのではないかな。
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