滝沢聖峰先生の異色作「アンチオカルト教授アベクボ」のコンビニ版。何度か宣伝されてて面白そうだったので捜し歩いてようやく確保。予想以上の面白さに、久々の「買ってよかった」的な一冊。 pic.twitter.com/T1dsPygCqx
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 8月 14
リアルタイプの戦記系漫画を描く日本人の漫画家先生としては数少ない正統派の一人、滝沢聖峰先生が何度かツイッター上のアカウントで宣伝していた作品。元々オカルトめいた話も得意で、短編集でもその類の話が結構出てくるので、それの傾向が強い話なんだろうなあっていう期待と、紹介の際に出てきたイメージカットが結構ツボをついていたので行動領域内のコンビニを渡り歩き、どうにか確保した次第。
タイトルに「アンチ」とある通り、オカルト系の話を否定する教授と、その助手たちが色々な事件に巻き込まれていく話。ただ、何でもかんでも頭から否定するのではなく、論理的な解釈を行い、理路整然とオカルトを否定していく。そして自分の論理形態の中で説明できるものであれば、しっかりと認識していく。単なる偏屈親父でない、ちょっと変わった天才肌の人であることが分かる。
基本的に一話完結だけど、大よそのオカルト話やSFチックな話はテンプレ式に盛り込まれていく。昨今ネタとしてはVR系のネタもあり、描写も含めてなかなか読ませてくれる。この類のコンビニ本って、体裁などから読み捨てを前提に作っているように見えるけれど、久々に「残しておきたい」「機会があれば読み直すために書庫にしまっておきたい」一冊となりそうだ。
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