子供向けにリライトされた「ナポレオン・ソロ」でタイトルが「スパイ大作戦」。顔がライオンの独裁者をソロが倒す話だったように記憶する。訳者が福島正実だったとは知らなんだ。子供向けナポレオン・ソロには「恐怖の大作戦」というのも出てたらしい。 pic.twitter.com/9Uo7gEbvJT
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 13
当方自身は実物を観たことがないのだけど、似たようなスタイルの本は図書館、そして古本屋の類でちょいと見かけたような記憶が無くも無い。また、戦記物的な子供向けの単行本で、こんなタッチの表紙って結構あったよね。ジャガーバックスとかは、やはり図書館、古本屋で見たことがあるし、いくつかは調達した記憶もあるので、書庫を探せば出てくるかもしれない。
で、今なら萌え系のイラストが表紙につくであろう子供向けのリライト作品ってのは、現在でもどれだけ需要があるのかな、絵本とかならともかく......と思う次第。本では無くてアニメ辺りで概要を知ってしまうパターンが多いのかもしれない。映画ならそのままフィルムブック化しちゃうし。
子供向け「007は殺しの番号」。エッチな場面を全部間引いて、男らしい冒険活劇に徹していた。当時は中学学年誌の付録に「ロシアより愛をこめて」の抄訳版が付いていたという。果たしてスメルシュのセックスの罠のドラマをどう処理していたのか? pic.twitter.com/HhK5fs5sQw
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
(続き)これも私が小6の時(昭和50年頃)に出た子供向きスパイ辞典。基本的にスパイ実話集だが、007の映画スチルがたくさん使われていた。表紙はコネリーだが、すでにムーアの時代で「黄金銃を持つ男」の公開を機に出版されたのだろう。 pic.twitter.com/EK5ehCdlNl
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
(続き)中一時代付録「中一文庫 007対スメルシュ」。これが先に書いた「ロシアより愛をこめて」の子供版らしい。64頁。お色気作戦をどうリライトしたのか? pic.twitter.com/2hR7CRzzJM
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
「ナポレオン・ソロ」を小林信彦がパロディにしたテレビのコント(坂本久のバラエティ番組のコーナー)が、何かの本に採録されていたが、イリヤ・クリヤキンのもじりで「イリヤ鬼子母神」というのが出てきたところだけ笑った。
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
これはいつごろ出された本(ゲームブックみたいだ)なのかわからないが、子供がスパイになりたかった時代が長く続いていたことはわかる。 pic.twitter.com/Mr88Ja2pOB
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
子供向きスパイ小説。「女王陛下のラブレター」。これは読んだなあ。主人公の少年(青年?)スパイ多門正人は、歩きながらモーツアルトのトルコ行進曲を口ずさむすかした男だったが、当時はそれがかっこよかった(ようだ)。 pic.twitter.com/rNkYHifxZc
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
私が読んだのは、同じ秋元文庫でも、もう少し表紙の絵がもっさりしていたように記憶するが...。
下の写真は多門正人(これは当時流行った「たい焼きくん」の子門真人を意識したネーミングなのか?)第二弾「ビーナスの首」。これは知らなかった。 pic.twitter.com/f46WHCZXP4
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第三弾「大統領の機密文書」。来日したフォード大統領が皇居の晩餐会に向かう途中で機密文書を奪われる...。フレデリック・フォーサイスばりに虚実入り混じるストーリー。これで多門正人シリーズは完結したようだ。 pic.twitter.com/7BneesqX6n
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
@syunkodo 子供向きのスパイ小説は戦前からあって、山中峯太郎の本郷義昭シリーズ(「亜細亜の曙」等)や海野十三の「浮かぶ飛行島」などが有名ですが、ここに挙げたのは、その直系ではなく、あくまで和製007ジュニア版ですね。優れた作品が無かったのでジャンルごと消滅しました。
— 三一十四四二三 (@31104423) 2015, 8月 14
大人向けの作品を子供に分かるようにリライトするってのは、実は非常に難しい。性的描写はもちろんだけど、大人が知っている常識について、子供が読んで首を傾げ、ストーリーに簿等できなくなってしまうのでは失格となるから。
最後のオチが衝撃的だけれど、今現在読み通す機会があれば、あるいは新たな評価が得られるかもしれない。著作権的にはどうなのかな......青空文庫系列で復活してくれると面白いかもしれない。
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