鹿児島以外の人は大正噴火とか知らんのかな?あれから今年で101年なんだけどね。それまで島だった桜島が溶岩で大隅半島と地続きになったりしたわりと大きな噴火だったんだけど。当然鳥居も埋まる。 pic.twitter.com/kSsWei1cW2
— ???n????u 18歳 (@nakamukae) 2015, 8月 17
一部TLで出回っている、火山灰でほとんど埋もれた鳥居は「黒神埋没鳥居」。御岳からは大体5キロの距離です。 http://t.co/tSQVOsJYgz pic.twitter.com/yXOFBj6EjH
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 8月 17
先日の【桜島の噴火警報と川内原発の話と...再びってカンジ】から連なる桜島関連の話。当方のツイッターのタイムライン上に「桜島のレベル4ってこんな噴火が起きた云々」と、詳しい距離・位置関係を触れずに鳥居が火山灰で埋まった写真と「気象庁が云々」との話。この情景は見たことがあるけれど、どうもあおり感が強いし、細かいことは一切書かれていないし......ということでいま一度調べ直した次第。
気象庁云々ってのは【火山活動の状況】で書かれている、現在の噴火警報のレベル4における想定される現象などの項目。1914年の大正噴火や1946年の昭和噴火の事例が挙げられている。で、鳥居の写真は「黒神埋没鳥居」。大正噴火の時のもので、桜島の中心、火口からは大体5キロ。桜島内での話。
で、この話周りを色々と検索したりリプライなどからたどっていくと、「鳥居ですら埋まったのだから川内原発も危ない」(危ないまでのプロセスは多種多様)という話が複数持ち上がってくる。そりゃ確率論的にはゼロなどないけれど、震災以降降って湧いて出た......というか、それをオールマイティカード的に振り回すことで、自らの無茶ぶりを正当化できるゼロリスク論者的な感は否めない。ゼロで無ければ1になる可能性があるのだから1だとの生き方を選ぶと、「いつかは死んでしまうのだから、だったら今のうちに自分の意志で......」という結論に至ってしまう(過激な新興宗教では本当にこの結論に達したものもあるので、冗談話にもならない)。
ともあれ情報としては、気象庁の伝達情報に挙げられている噴火警報のレベル4における想定される現象に大正噴火があり、その大正噴火で火山灰によって沈んだのは件の鳥居に違いは無い。で、その鳥居は噴火口からは5キロほどの距離にある、桜島内のもの。
桜島の活動が活発化して以来、震災で一気に化けの皮がはがれた某地質学者をはじめ、関連界隈が再び怪しげな挙動をしているのが確認されている。公的情報を元に、冷静な判断を第一に心がけてほしい。
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