スマートフォンアプリやオンラインゲームのアーカイブ化は難しいのかな

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これは以前にもネタにした記憶がちょいとばかりあるけれど。先日、該当ツイートは失念してしまったけれど、スマートフォン向けアプリソフト、ゲームのアーカイブ(記録としての保全)は急務だ、すでに従来型携帯電話に係わるアプリの情報はどんどん失われ、それこそ古代遺跡状態になっているとの指摘。

例えばファミコンやスーパーファミコンのようなスタンドアローン(本体とソフト自身があれば挙動するタイプのソフト)ならば、それら自身を有していれば再現は可能で、データを抽出できればエミュレートして保全することもできる。しかしサーバー型、具体的に運用そのものが企業側の内部サーバーなどで行われ、利用する人は手持ちの端末に組み込んだアプリケーションなどで操作する、いわばクラウド的なソフト・ゲームの場合、そのサービスが終了すれば当然企業のサーバーも閉じてしまう、運用を止めてしまうから、ゲームの保全ができない。手元にクライアントソフト、アプリケーションが残っていても、データをサーバーから取り出すことができないので、動かせない次第。路線が廃線になったら、その路線の定期券を持っていても使えない、そんな感じ。

海外でもスマホ向けのアプリケーションは山ほどあるけれど、そういえばアーカイブ化の話はあまり聞かないので、やはり記録保全は難しいのかもしれない。というか現状では「動く状態での保全」の方法論が思いつかない。

やはり「そのようなゲームがあった」というレベルでの二次的情報の保全で諦めるしかないのだろうか。だとしたら、それはそれで適切なフォーマットを創って可能な限りの素材を集約するデータベース的なものを作るべき......とは思うのだけど、この類のって、労多くして益少なし、なんだよね。だからこそ本当は、公的なものとして運用し、全体で負担すべき類のものだと思うのだけど。

まぁ個人的には国会図書館の分室的なセクションとしてデジタル課を新設し、その中でスマホアプリ部局みたいな感じでアーカイブ事業を立ち上げるのが良いと思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月18日 08:01に書いた記事です。

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