葛飾北斎の富嶽三十六景にお茶目な動きをつけてみたら存外楽しいものとなった

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浮世絵の類は独特の雰囲気を有しており、静止画には違いないのだけど、今にも動き出しそうな、写真のようなリアルさとはまた別の、心の奥底からある種のスピリッツをひっぱり出してくるような、そんな不思議な魅力を覚えさせる。テレビCMでも時折見かけるけれど、その浮世絵を現在の技術で動かしてみても、(創り手のセンスにもよるんだけど)違和感がないんだよね。そして改めて絵のバランス的、イメージ的な完成度を思い知らさせる。完成度が高いからこそ、色々な解釈をしたり、盛りこんだりしても、作品そのものが壊れてしまう事は滅多にない。むしろ取り込んでしまう。

で、今件は葛飾北斎の富嶽三十六景に、アニメGIFの技術を用いて動きを取り入れたもの。空を飛ぶ凧の様相が、まるで当時の情景を目の前で見ているかのような気分にさせてくれる。


こちらはお茶目バージョン。もちろん実際の富嶽三十六景に新幹線やらミグ29やら個人の対空レーザーなどが登場するはずもない。独特のリアリティある情景と、非日常の動きが妙にマッチして、違和感はあるんだけど和みを覚えるし、悪い気はしないんだよね。元々の浮世絵のデザインの良さに加え、手掛けた人の組合せネタのセンスの良さなどが活きてると思うんだ。

ホント、良い時代になったもんだ。こんな素敵な作品がさくっと視聴できるのだから。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月19日 07:56に書いた記事です。

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