業界によって大きく異なる「無配」が意味するもの

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同人誌即売会、頒布会が立て続いたこともあり、ツイッターや掲示板などではその類の話が飛び交っている。締切に間に合う、間に合わない、印刷所の特急料金やら内容の公知や宣伝。その中で目に留まったのは「無配」なる言葉。

同人誌界隈では当たり前の文言のようなんだけど、当方にはピンとこず、前後の言葉の内容も合わせて色々と確認したところ、無料配布のペーパーや小冊子のことを意味するらしい。例えば締切に間に合わずに予定の冊子の頒布が出来なくなってしまった時に、そのお詫びとして無料のペーパーを配るとか、逆に時間的に余裕ができたので宣伝用のチラシみたいな感じで作ったとか。それらの作品を「無配」と呼ぶのだそうな。

ところが投資界隈、厳密には株式投資界隈では「無配」とは配当がゼロの状態、あるいは配当があった状態からゼロになってしまうことを意味する(要は「無配当」の略)。後者は特に無配転落なんて言い回しをすることもある。株式投資のスタンスにはいくつかあるのだけど、その一つが銀行預金の利息に該当する配当金を主利益とする、配当収入メインの投資手法。その手法をとっている人には、「無配」は恐怖の言葉に違いない。

もっとも「無配」となるのにはそれ相応の理由がある。株式の価格の高低差を利用して売却益を得るのが目的の人にとっても、「無配」は株価を大きく下げる一因になるので、あまり聞き心地の良いものではない。

......というわけで、ツイッターなどで「無配」の言葉を目にするたびに、どきりとする系当方なのでありました。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月29日 07:40に書いた記事です。

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