マクドナルド8月月次、既存店売上+2.8%、客数-3.3%、客単価+6.3%(前年同月比) 既存店売上プラス化は2014年2月にマイナスに転じてから19か月ぶり。http://t.co/Wz00QJV0lK pic.twitter.com/ugwoK8SqiP
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 9月 9
ただし2年前同月比で見ると既存店売上-23.0%、客数-19.6%、客単価-4.1%。消費税率引き上げに伴う価格UPも含めて客単価が落ちているのは痛い。なおモスバーガーの8月月次は既存店売上+9.3%、客数-2.5%、客単価+12.1%(前年同月比)。
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異物混入リスクはどのような手立てを講じても相応に存在するわけで、大小を問わずそれこそ毎日のように生じているわけだけど、それこそ連日連夜大きく報じられた一時期のような「ブーム」は過ぎ去り、類似事案が発生してもすぐに忘れ去られてしまう現状を見るに、やはり相乗効果そのもの、あるいはそれを狙った集中的な叩き・ネタとしての使用ってのがあったんだろうなあ、と思いながら、ようやく前年同月比で売上がプラスに転じたマクドナルド。
ただよくデータを見直すと、今回月は大きく値を下げた前年同月との比較で、反動が多分にあるので、素直に喜ぶのは早計。2年前同月比を算出すると、案の定大きなマイナスのまま。さらに2年前というと、消費税率引き上げに伴う価格帯の大幅な底上げを挟んでの比較になるから、それでもなお客単価がマイナスってのは、相当にヤバい。つまりそれだけ、来たお客でも購入商品を減らしていることになる。税率引き上げ前後で同じ商品を買っていれば、少なくとも客単価は税率分ぐらいは上がるはずだから。
ぶっちゃけると状況は改善云々ってわけではなく、悪化の加速化が止まったかな、一部ではようやく悪化スピードが緩やかになってきたかな、という程度。ただ、以前も触れたけれど、戦略面でのふらつきはむしろ大きくなっている感は否めず、今後この状況が維持され、売上を戻せるか否かは未知数。
マクドナルドがマクドナルドで居られるうちに、その長所を活かした手立てを講じる必要があると思うんだけどね。モスは牛丼チェーン店などと同様、高単価高品質モードにシフトしたようだけど、マクドナルドには少々難しいかもしれない。
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