Facebookの新しい機能ボタンとその日本語の名称と

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Facebookの新機能ボタンの話。などにもある通り、本来はSadやSorryのような、悲しみ的同情、共感を意味するもので、Dislikeは誤報に近いものなんだけど、いつの間にかそれが広がってしまい、さらに独自翻訳されて「ひどいね」「よくないね」的な感じになってしまっている。

また該当ボタンについて以前から要望があったとの説明もあり、それは事実であろうけれど、同時に「容易に情報を拡散できる機能」が新たに、しかも従来とは正反対の意味を持ちうるボタンが新設されることで、ボタンが押される機会、つまり情報の拡散≒Facebookへのアクセス(頻度)が容易に増加する事が期待できる。Facebook側としては、これは大きなメリット。

他方、2種類のボタンが相反する意味合いの立ち位置で存在する事により、明確な二分化がなされてしまう。投票にも使われるだけでなく、良い場面に「悪」を打つ、悲しい場面に「良」を打つことで、明確な悪意の表明が可能となる。またこれにより既存の「いいね」が持っていた、単純な意味での共感の意味合いが薄れてしまう。無理に共感すべき対象を増やしたことで、その共感の内容が具体的なものとなり、それは同時に鋭利な道具になり得る次第。

まぁぶっちゃけると、こんなリスクを冒すより......というか、下手に意思表示の方向性を示そうとするから色々ナニがアレになるのであって、mixiみたいに「読んだ」ボタンにしてしまえばいいのではという、コペルニクス的発想もしてみたりする。


他方、新機能ボタンが導入されるとして、その日本語版も当然登場することになるわけだけど、その言い回しはどんな感じになるのか。色々ともやもやする。まだ英語版ですら確定していないので、ほとんど妄想の範囲なんだけど。「いいね!」と相対するわけだから、やっぱり平仮名なりの3文字+「!」がベター。でもDislikeじゃないので「だめね!」とかもアウト。

しかし感情表現、共感の方向性を増やしてしまうと色々とリスクが生じるし、多分化させるとFacebookのメッセンジャーに収録されている顔文字と変わらなくなる。YouTubeでは良し悪しの投票ができるけれど、あれは投稿者に対して投票者が不特定多数に近い状態だからできるのであり、投稿する人と見る人が近しい関係にあるFacebookだと色々と問題が生じる気がする。

やはりシンプル化したままで特に追加せず、逆に「Like」を「読んだ」的なものにした方が当たり障りが無くていいような気がするな......

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このページは、不破雷蔵が2015年9月17日 07:42に書いた記事です。

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