ネットの記事、引用符の「"○○"」が「"○○"」になってるとか、罫線の「──」が「ーー」になってるとか、点の「......」が「・・・」になってるとか、校正者がいれば赤字入るところがそのまま残ってることがよくあるので、出版業界のこだわりってネットに受け継がれなかったんだなあと思う
— ばるぼら (@bxjp) 2015, 8月 31
ネット(というかデジタル原稿)だと、傍点、傍線、破線、波線、ダッシュ(──)はほとんど見かけなくなり、紙媒体が絶滅したら消えるのかなぁという印象。三点リーダーは「・・・」「。。。」が多くて「......」はほとんど見かけないんだけど、作家さんとゲームライターさんはほぼ全員「......」。
— 葛葉 (@Cuznoha) 2015, 8月 31
文字そのものでは無く、各種記号は結構機種依存によるところが大きく、自分の機種でこんな感じで打ったにも関わらず、編集工程を経て印刷されたらまったく別の文字になっていたってことは結構あったとの話を聞く。ちょいと前の携帯電話における、企業が違うと絵文字が違うってのと同じ。また、書き文字におけるルールがそのまま準用されたり、さらに企業ベースでルールが違っていたりと、色々と細かい変移があったりして、複数企業に記事を提示する編集プロダクションやライターさんは大変だったとの記録もそこかしこで見かけることができる。
指摘されている引用符とか罫線とか点々も、実は媒体ごとのルールがあり、これが正しく他は全部間違いってことは無い。さらに点々に関しては、書き手側の個性、文体上の特性を表していることもあり、下手にいじると個性が失われることもある。三点リーダー、いわゆる「...」もそう。
三点リーダーで「......」を使う人が多いのは、多分少ないバイト数でたくさんの余韻を示したいってのがある。ぱっと見では点が6個だけど、使う文字数は大文字2文字。でも「・・・」や「。。。」では3文字分使って、見た目の点の数は3つ。強い余韻を意味したい時には「......」の方が都合がよい。もっともこれも、文面の上で、見た目の印象を上手く使い分けていることもある。語り手によって「......」「・・・」「。。。」が別々に使われているとか。あるいは同じ余韻や無言の反応を示すときでも、印象を変えるために表現を違えるとか。
「罫線」は必要性が薄れているので、指摘の通り紙媒体以外ではあまり使われることは無くなるだろう。引用符はケースバイケース。「」とか『』とかってのもあるし、ね。あとぶっちゃけると、ブログのシステムによっては、特定の引用符を使うとページの構成時に誤解釈をおこしてしまうってのもある(気が付くまでに苦労した)。また、テキストの事務的な作業をしている時に、上手く処理ができない記号的な文字ってのもある(文字化けをしてしまうので、仕方ないから最初から代替文字で処理してしまうとか)。それは立場によって異なるから、方言的なものとして存在し続けるのだろうかな。
この類の利用状況の変化、どこかで歴史体系的にまとめたものってないかなあ......。
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