愛知県警察 星座から見た交通死亡事故の特徴 https://t.co/A7gKdIBOmC pic.twitter.com/w8zGKD2Q24
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 9月 6
どうやらいつものパターンの如く、悪質系まとめサイトが煽って煽動的意見を広めたような形跡があるのだけど、愛知県の警察公式サイトで上記のような、星座ごとのドライバーの特性や注意事項をまとめた特設ページを開設した。で、これが「星座占いかよ」と中傷する形で話が広まり、中には「不真面目だ」「担当者は昇進をあきらめろ」「税金の無駄遣いだ」「強い否定の意見を申し入れた」などの声も見受けられた。
これについて「ビジュアル的に見せるようなものでないと、注意喚起をすべき対象に見てもらえる可能性ってゼロに近くなるんだよね」という指摘もあり、それはそれでなるほど感があるのだけど。そもそも論として中身をよく見れば分かるのだけど、内容は相関関係に基づいた情報分析なんだよね。因果関係は無いけれど、傾向としては強く出ているので、その部分はより一層注意すべきだとするもので、具体的な注意事項もまっとうなもの。何らおかしな話ではない。そもそも論として星占い、占星術の類も、統計学だからねえ。
某所で「そんなツッコミをするのはおかしい。大人げない」との意見具申をしたところ、その意見は消され、「冗談だったのに」「某デザインの件のS氏の心境が良くわかる」とする反論めいた言い訳が掲載されていて、ああこの人は根本的に理解していないということが分かるほど。ツッコミが無ければそのまま中傷は残ったことになるし、「冗談だ」との表明も無いから、それはそのままコンテンツに対する圧力になり続ける。第一デザイン周りの話のS氏の問題とは構造的にまったく異なる。
行政などの公的機関が、ちょっと気を利かせた形でこんなタイプのものを挙げると、こういう感じで揶揄したり、不真面目だと意見する声が(大よそ高齢層界隈から)出てきて、それを無視すると「市民の声に耳をふさぐのか」とさらに声高になる。で、撤回せざるを得なくなると、それが経験則となり、段々と大人しい、あるいは安全策的なもの飲みが採用されていく。公的機関のデザインやアイディアが押し並べて、傍から見るとダサかったり、何を考えているのか分からないようなものだったり、あまりにも無難過ぎて味気がないものだったりするのは、意思決定機関の部分で金属疲労的なものが起きている場合もあれば、この類の「しみんのこえ」の理不尽的な声高さも要因なんじゃないかな、と思うのだけどね。
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