古本のおはなし。:http://t.co/ijTspAiQ4J
近日、ちょっと思うところがありまして。ツイッターじゃ文字数の制限があるので誤解を招きやすいかと考え、ブログにまとめました。あくまで私個人の見解ですが、他の作家さんにもあんまり言わないで欲しいな...とも思う。
— 高枝景水@若旅コミック乱連載中 (@namazudou) 2015, 9月 2
@91thammer リプライありがとうございます。ブログ内容と重複しますが、読んでいただけるだけで幸せ...が本音です。絶版本ならば古本でもゲットしていただけたら嬉しいです。ただ、電子書籍で新刊が入手できる本の場合、立場上、公の場では電書の新刊しかオススメできません...という話です。
— 高枝景水@若旅コミック乱連載中 (@namazudou) 2015, 9月 2
文章を書いている人にとっては、自分の意志が込められている文面を一人でも多くの人に読んでもらえるのが一番うれしい。自分の想いを、自分の片割れを、多くの人が取り込んでくれることで、自分が生きている証を体感できるから。一方で、完全な趣味趣向・道楽として文筆が出来る人はともかく、絶対多数の人はその執筆行為を何らかの形で食い扶持としている。タダ働きはブラック企業の促進でしかない。コンテンツの盗取はブラック企業を応援しているのと同じだよ。
で、書き手の立場として、新書と古本と電子書籍における推挙に関して、色々と複雑な気分になるという話。新書が手に入ればそれを調達してくれれば一番うれしい。古本でも......まぁ、知ってくれるのならとの観点では嬉しいことに違いは無いけれど、それって作者自身には直接のリターンは何もない。知られたってことだけ。いわば新規顧客の開拓がなされ、今後新作を買ってくれるようなファンになるのならいいけれど、その一冊で終わってしまったり、今後も古本で云々ってことになると、正直めげる(時折話題に登る、違法・不法コピーによるファイルダウンロードは問題外。でもちらほら見聞きするのだよね。その類のダウンロードファイルで読んで「面白かったです」的な感想を作者自身に投げる人が)。
紙媒体本が手に入りにくい場合が増えてきたってのは分かる。ただ、電子書籍版が展開されているのなら、できればそちらで調達してほしい。それならば実リターンも作者側に届くから。
「この漫画欲しいけど、定価で買うほどでもないな」と思われたら、古本ではなくKindleなどの電子書籍が安くてオススメです。
電子書籍で得た利益は、次の新刊や、新人作家さんの原稿料など、業界活性のために使われますが、
古本の売り上げは、出版業界には回らないのです(´・ω・`)
— 天乃咲哉@10/24此花発売 (@amanosakuya) 2015, 9月 7
@senerio8500 古本でも、100円しか違わない物も多いので、そういう場合の選択肢の一つですね。もちろん、「オススメ」であり「強要」ではありませんので!
— 天乃咲哉@10/24此花発売 (@amanosakuya) 2015, 9月 7
偶然にも似たような話はこちらでも。金銭周りの話が以前と比べて増えてきたのは、それだけ販売実績が落ちてきて厳しくなっているのと、色々な方面の声が届きやすくなる時代となったのだな、という感はある。古本の場合は資源の有効利用、古本業務の業界の活性化との点ではプラスになるけれど、その大本を創り上げるコンテンツ制作側にはプラスにならないどころがマイナスとなる。昔のような出版・書籍市場ならともかく、現在のような状況では、古本の立ち位置も変化を遂げる必要があるのかもしれない。
紙媒体版と電子書籍版の価格は、出版社や編集部レベルで違いがあるので、一概にこの話が当てはまるわけでは無い。電書籍版と紙媒体版の定価が同じってこともあるからね。ただ、安めに設定されている場合には、上記の例のように、古本を買うのならば電子書籍版を買う方がオススメって事に違いは無い(経験則から言うと、昨今の古本って市場の回転が悪くなったからなのか、大昔の廃棄直前のものならともかく、新中古的なものとか結構メジャーなものって、定価からの割引率がさほど大きくないんだよね。電子書籍版はその辺りのリサーチをして、絶妙な価格設定をすればいいと思う)。
ちなみにこれはごく一部の例なんだろうけど、紙媒体版よりも電子書籍版の方が、作者に入る印税率が高い事もある......らしい。作者を応援したい場合、電子書籍版の優先順位を上げるってことも覚えておくとよいのかな。
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