「民主主義が機能してなくて選挙制度が意味をなしていない」「独裁だ」との意見を目にして

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先日からちらほらと流れている、一部自称知識人な方々達や、「ボーイスカウトみたいなもんだから文句を言うのは間違っている」と肯定したり「支援している政党をディスると失業した時に支援してもらえなくなるぞ」的な脅しまでかけてくる人達による、タイトル的な話。まぁ、リソースの無駄だと思いつつも色々と調べたりさかのぼって精査すると、大よそこんな結論。要は、思い通りにならない状況がもどかしく、しかしそれを正論で覆すことが困難であるので、破綻した論理展開をさも正しいかのように声高に語ってみたり、良くわからない論理展開が成されている。

ちなみに日本の近辺で独裁が行われているのは、北朝鮮と中華人民共和国。選挙制度の違法性云々ってのは例えば選挙管理委員会なり監査をする人が票をごまかすような事態。少し前に一つ事案が露呈されたけど、その時に有利になるような操作を受けたのは、どこの政党だったかな。


確かに「選挙が機能しない」「クーデター」「独裁」ってのは、単独のワードとしては相応にインパクトがある。以前も触れた「徴兵制」とか「戦争」と同じような、プロモーション向けのビッグワード的なもの。ただ概して語られている物事には中身が無い。そして指摘の通り、選挙が機能しなくなったのではなく、選挙は選挙としてむしろ正答に機能するようになった、これまでのような、自らの思惑による世の中のかじ取りが上手くいかなくなったことに、憤りを覚える筋が声を挙げている気がする。

良い例が上でも挙げているけど、2月の【想いの通りにならないと地べたにへばりついて駄々をこねる子供のような...「批判自粛が広がっている」とジャーナリストや知識人が会見】とか7月の【1200人のジャーナリストなる権威の次は、1万1000人の学者たる権威による意見】とか。

「自分達の思惑が世の中に通らない、世の中を動かせない、影響が生じない」ってのは、まさに1960年から70年代の、学生運動時代を想起させるもの。一部の団塊世代前後が過去を懐かしむのも、その状況に重なる部分があるのかもしれない。時代を超えたシンパシーみたいな。

まぁ、市井の人たちにとっては迷惑な話ではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年9月 8日 07:47に書いた記事です。

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