「人生にリセットボタンは無い」をよりリアルに表現してみると

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人間の一生は不可逆的で前に進むしかないし、ましてやループ的なSFのようなことはできないのだから、前に進むしかないし、やり直しはできないってことを伝えるために、あるいはゲームとリアルをごっちゃにしている人向けに、さらにはゲームを中傷する意味としても、「人生にリセットボタンは無い」的な表現が使われることがある。ただこの言い回し、分かりやすくはあるのだけど、状況の変化に伴い、やや陳腐なものとなりつつある。そもそも論として「リセットボタンって何?」という人もいるかもしれない。例えばスマホのアプリだけしかデジタル系のゲームを知らない人とか、ね。

で、似たような言い回しで現在にも通用するものとなると......ということで考え出されたのが、今件事案。「人生は基本的にオートセーブ」ってのは、ゲーム中でも良くある話で、勝手にセーブされてしまい、セーブされた前には戻れないって意味。しかも漸次セーブされてしまう。ああ、その選択肢、間違えたと振り返ってみても、すでにセーブはされた後。

興味深いのはキャラメイク周り。例えば進学とか結婚とか就職とか。大学デビューとか良い例だよね。あとは進学を機会として一人暮らしを始めて見たりとか。もっとも個人個人の本質は変えられないし、まったくの別人にもなり替わることはできない。

他方、先日の「辛いと思ったら図書館に」の話のように、困った時には環境をリセットしたり、別の場面に足を運ぶこともできる。まぁ、引越しとか転職とかも良い例かな。もっと簡単に、部屋の模様替えってのもアリ。


実はスルーパスできる中ボスとか、アイテム課金周りとか、身近な事案に例えると、なるほど感を覚えることも多い。まぁ元々ゲームってのは多分にシミュレーション的な部分もあるので、概念的なことがらを覚える教材としては、適しているものもあるんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年9月 9日 06:32に書いた記事です。

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