入院すると装着を求められる識別用のブレスレット。人間を品物扱いするのか、合理的な手法なのか

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世の中の仕組みのあれこれに疑問を持ち好奇心を抱くのは人類の性(さが)みたいなものだから仕方が無いし当然のことではあるのだけど、相応の立ち位置にあり、それに連動する形での発信力を持つ人が、その肩書からは想像もできないようなアレでナニな奇怪な話をされると、色々と凹んでしまう。特にそれが電波的な話で、論理的に首を傾げる内容だと。

不正リスクはどのような業界にも存在してはいるけれど、そのリスクとトレンドワードの「ビッグデータ」を兼ね合わせ、あたかも全人類の危機到来みたいな感じで騒ぐのはどうだろうか。まるでベクレルの味がするお弁当話を想起させられる。

で、結論からいえばこのベルトは日本でも似たようなものが使われている。病院の支払いの手続きではむしろプライバシーの問題からナンバリング化された上で管理され、番号で呼ばれることも多い。乳児は見た目がそっくりで自我としての個体としての意思表示も不可能だから、この類のベルトをつける事は多い。当方も入院時、特殊な検査をする際に、似たようなベルトを装着された経験がある。そりゃ確かに品物扱いという印象はぬぐえないけれど、リスクを減らす手段として用いられている、合理的なものであるのだから、むしろありがたさを覚えねばならない。兵隊さんが持っている識別プレートも概念としては同じ。


相対のみでの対応の方が、確かに感情的には人間味を覚えるかもしれない。でもそれって地域の町医者で、誰もかれもが知り合いで、人違いが起きえないような状況との前提がある。不特定多数が出入りする普通の病院では、そんなことはまず不可能。さらには指摘の通り、認知症の患者さんの場合もあるし、その他にも似たような名前でつい反応してしまう可能性もゼロじゃない。

データの悪用がしやすくなる云々って懸念は確かにあるけれど、そのデータの悪用をするためのコストと、それで得られる便益を考えたら、特定の著名人物に対するアクションか、病院あるいは社会全体に対する悪影響を目的とした、反社会活動ぐらいしか動機にはならないんだよなあ(単にびっくりさせたかった、騒がせたかったなどの愉快犯は、どのような状況でも行動をし得るので、特定事案に対する行動起因としては想定から外れる)。

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米国でしょ?
みながみな、流暢な英語を話せるとは思わない方がいいかと。

ちなみに米国だとマク・ダナルに言った時も、整理券を渡されるんですよ。日本みたいに「ビッグマックとチキンナゲットとアイスコーヒーで、お待ちのかたー」みたいに呼びかけず、「ワン,オー,スリー」みたいに番号で呼ばれました。英語が苦手な日本人旅行者にとっては随分助かりました。

マクドナルドなら間違っても被害は大したことないですが、医療行為で手違いがあると命に関わりますからね。番号札を付けるのは、他民族国家(しかも医療ミスに対するペナルティも大きい!)なら非常に合理的だと思います。日本でも移民を大量に受け入れるようになれば、日本の医療機関でも採用を検討する必要に迫られることでしょう。

私、口の手術で入院してました。
今はそこそこしゃべれますけど、術後すぐはしゃべれないし、ダメージで腕を上げることすら億劫な有様。
そんな状態では、薬や処置を間違えないための腕輪は、むしろありがたく、無いのは逆に不安になるものです。
モノ扱いでも何でも、私を無事にシャバに返してくれたこの処置には何の不満もありません。
不満な人は…まだ大した症状じゃないんじゃないですか?

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このページは、不破雷蔵が2015年9月29日 07:39に書いた記事です。

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