国民医療費が40兆円を超えたとの報道と、その内訳と

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厚生労働省は7日、2013年度に病気やけがの治療で医療機関に支払われた国民医療費(確定値)が、前年度比2.2%増の40兆610億円だったと発表した。


65歳以上の高齢者の国民医療費は23兆1112億円となり、全体に占める割合は57.7%(前年度56.3%)に拡大した。1人当たりでは72万4500円。これに対し65歳未満は17万7700円にとどまっており、約4倍の開きがある。 


先の生活保護周りと絡んでもう一つ。2013年3月までの1年間に計上された医療費の内訳が複数の切り口から計算されている。色々言われてはいるんだけど、やはり先の生保同様、医療費でも高齢者に係わる負担が、財政全体に大きな負担となっていることが分かる。医療費の使用額のうち65歳以上が57.7%。人口比で考えたら結構なボリューム。まぁ、歳を経るに連れてあちこちガタがくるからこれは仕方ない面もあるのだけど。実際、70歳以上に限ると47.2%、75歳以上に限ると35.2%で、より高齢の方が度合いは大きくなる。

で、負担分の切り口で見ると、患者負担は11.8%のみ。後は保険料や公費、つまり税金。国庫負担量額は10.3兆円。地方は5.1兆円。仮にだけど、保険料や患者負担を底上げしたり、今まで軽減措置が取られている領域のうち高齢者の自己負担分を若年層と同じようにして、公費分を軽減させたら、予算面ではどれほど余裕が出てくるのかな......生保の医療費周りも合わせ、色々とそろばん勘定ならぬエクセル計算をしたくなるような表には違いない。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月 8日 06:47に書いた記事です。

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