自作のAIプログラムでニューヨーク市から停職処分を受けたプログラマは居なかったんだ

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<ニューヨーク市がヘルプデスクの電話対応の作業を自作のAIプログラムに代行させていたとして、このヘルプデスクの職員に対して停職20日間の処分を下していたことが判った。


この職員は、Ronald Dillonという人物で、彼は自分の声とそっくりの自動音声応答システムを自作してヘルプデスクにかかってくる様々な質問をそのAIシステムを使って答えさせていた。


ここ数日ちょいとばかり世間を騒がせた、「自作のAIプログラムに仕事をさせていたことが発覚して、停職処分を受けた、ニューヨーク市のヘルプデスク職員」の話。その高度な技術があればヘッドハンティングされまくりじゃん、とか未来的夢のある話だなぁとか。

で、それに関して上記のような指摘があり、どうやら誤訳で、しかも1年前にも同じようなことをやらかした経歴がある、と。そもそも該当者の名前で検索すると、最初に出てくるのはその1年前の方のやらかし事案なんだよね。

そして、元記事でアップデート的な内容が追加されていて(文字が薄くて小さいので読みにくい)、言い訳なのか説明なのか分からない内容となっている。話の筋としてはなるほどそのような考え方もあるかもしれないな、的なものではあるのだが、だからといってそれを裏付けるようなものは確定レベルでは存在しない。伝聞なり、可能性が高いなりの積み重ね。それはそれで読み物としては面白いのだが、事実を伝えるニュースとは別物でしかない。ニュース番組にワイドショーをぶち込んだ、昨今のエンタメ系ニュースと同じ。これでは他の記事の信憑性まで損なわれてしまう。

まあいずれにせよ、外電であってもネタ的香りがする情報に関しては、複数のルートをたどって精査をすることが必要なのかな、と。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月 4日 07:26に書いた記事です。

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