自衛隊観艦式一般公開 例年の2倍16万通の応募 http://t.co/PElqq1ccAS #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) 2015, 10月 15
観艦式の応募数が2倍になった原因は艦これ以外に考え付かないが、NHKはスルー。 https://t.co/qCaGi0C2uR
— JSF (@obiekt_JP) 2015, 10月 15
一応確認。コラで無し 自衛隊はいま 安全保障に高まる関心 http://t.co/A2LDxU62FI 安保絡みで来たとのインタビューもありますが、統計では無く、このタイプの抽出はいくらでも編集が可能なので傾向確認には意味が無し pic.twitter.com/dQpszoQUvS
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 16
最上部のニュース記事では普通のニュースと同じ表式で書かれているけど、下の動画付きの部分を見れば分かる通り、小特集的な感じで伝えられた事案。関連ツイートが画面キャプチャを元にしたものが多かったので、万が一コラだったらどうしようかと元の映像を探してようやく確認したけれど、コラでも何でもなく。
真ん中の指摘ツイートに頭が痛くなるリプライがいくつか確認されている、そして元動画を観れば分かる通り、安保関連法があったので自衛隊への関心が高まり、応募者が倍増した的な流れが初めにありて取材が行われたようにしか見えないものとなっている。で、それが事実か否かと考えると、ちょいとそれは無理がある。
まぁ、艦これとかガルパンだよね。トリガーは。特に艦これ。安保関連法絡みで興味を抱いて...という人も勿論いるので影響は皆無ではないだろうけど、それだけで倍増すると考える分析家が居たら、ちょっと廊下に立ってなさいモード。
「観艦式の一般応募が前回の2倍ですか」
「安全保障法案など意識の高まりかと思います」
「...ところで前回の観艦式はいつでしたっけ」
「3年に一度なので2012年の10月です」
「なるほど。ところで艦これのリリースは2013年の4月ですね」
「...君のような勘のいいガキは嫌いだよ...」
— 腰痛先生 o?o???o ????? (@yoh2) 2015, 10月 15
「艦これ」などの私企業の商品具体名を出したくない、安保周りに責を投げたいとの気持ちは分かるのだけど、分析能力の欠落と報道としての責務を放棄したことを暴露したようなものになるのだよね、これって。NHK職員、番組制作スタッフにも「艦これ」プレイヤーは山ほどいるだろうに、どうしたんだろう、この体たらくは。実名を出すのがはばかられるなら「人気ゲームや関連アニメの影響を受け」の表現でもよかったのだし。まぁ、それだと前後の流れがおかしくなるか。
@obiekt_JP 個人的にはそれも一因だと思います。しかしながらそこから、間違った分析を公共的放送で伝えるのは、別次元の話になるのもまた事実ですね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 16
@obiekt_JP しかしながら。同局で具体的商品名やサービスがまったく語られていないかというとそうでもなく。説明としては弱い気がします。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 16
@Fuwarin 私が「安保の議論が原因で増えたんじゃない」と真っ先に思った理由は艦これ云々よりも、過去にも安全保障の政治論議が理由で応募数が急増したことは無い、ましてや2倍増なんて有り得ないって点でしたからね・・・NHKの報道は無理矢理過ぎというか。
— JSF (@obiekt_JP) 2015, 10月 16
@obiekt_JP なるほど。過去の事例でそのようなものがありましたか。それではさらに説明のおかしさの裏付けができますね。艦これ周りは直接プレイヤー以外にアニメをはじめ波及分まで含めると...どれ位の市場になるのかな、
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 16
@obiekt_JP と。先行する他イベントの参加レポートを観て「自分も」と思う人も多いでしょうし。///無理矢理というよりは、むしろ色々な意味で問題かと。分析能力のあまりにもの低さ、あるいは「報道」の立場としての語りとして。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 16
https://t.co/Jjbm5Ce2U9
ある意味、「捏造」という言い方もできるんだよな、これ。たとえば少年法を改正して厳罰化、なんてテーマの時に「未成年者による凶悪犯罪が激増していることから」っていう枕詞をつけるのと、やっていることは同じなわけで。
— 惰眠 (@Damin_EN500) 2015, 10月 16
@Fuwarin 安保関連法はマスコミの大きな関心事でしたが、なんでもかんでもそれに結び付けられてもなー、という感じですね。TVメディアにはネット媒体をトリガーにしたブーム(刀剣女子、とか)を認めたくないような心理バイアスでもかかってるのかなあ、なんて邪推してしまったりします。
— 惰眠 (@Damin_EN500) 2015, 10月 16
例えば「安保関連法で自衛隊に関心を持った人」の関心度で「それじゃ観艦式にいこうか」と考える人がどれだけいるのか、どこまで高い知的探究心のモチベーションが高められたのか。ちょっとネットで調べてみようとか、コンビニで関連しそうな本をチェックしてみようか、というレベルの問題じゃない。他方「艦これ」の場合は趣味趣向の領域だから、概してモチベーションは高い。観艦式応募という高いハードルも多くの人がクリアするだろう。それ位は容易に分析できる領域の話。
マクドナルドの昨年夏以降の客数の急落を「たまたま暑かったから」(実際は鶏肉問題に異物混入問題)、吉野家の2013年12月以降の数か月の客数の急増を「たまたま寒かったから」(実際は鍋のヒット)と説明する位には的外れだと考えざるを得ない。そして仮にこのような分析をすれば、四方八方から非難を受け、その能力を疑われるに違いない。
先日から本家サイトで少年非行、重大事件が増加している「と思われている」件でいくつか精査しているだけに、多分に被る所があったりする次第。今件のような、明らかな誤報的印象を与える情報の積み重ねが、視聴者に間違った認識を刻ませていくとするのなら、それは社会全体にとってはネガティブなものとなる。間違った情報をもとに世論が形成され、世の中の仕組みが動かされてしまいかねないからだ。
まぁ、動画中のインタビューに答えた人は、確かに関連法案で興味を持ったから云々と語っているけれど、これも「特定少数にスポットライトをあてて、不特定多数が同様の方向性にあると誤認識させる方法」の一つだよなあ、という感は否めない。たまたま偶然にインタビューをしたら、たまたま偶然に意図する回答をしてくれたので、それを用いたのかもしれないけれど。
というか、関連法案で興味を持ったから参加して云々ってのはほとんど聞かないのだけど、実際にどれぐらいいるのだろう、今回の応募増加分の中で。
コメントする