図書館のお仕事と情報の分類精査の大切さと

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昨今、某文化的な名前が付いたC社による図書館業務へのぐだぐださが注目を集めているけれど。図書ってのは要するに情報を紙に集約したものの集合体で、一つ一つは集積回路なり電子ブロックのパーツなり機械部品みたいなもの。それをいかに有効的なものとなるように整理統合するかというのは、図書館で働く人たちの腕の見せ所でもある。

図書館における図書の分類がぐだぐだになると、そこにあるのは単なる本が詰め込まれた魔窟でしかない。コーナー分けされておらず、単に本が本棚にランダムでぶち込まれた本屋を想像すれば、その不便さは容易に理解できるはず。今日発売の新刊、どこにあるんだろう? みたいな。検索エンジンが無いウェブの世界、とは言い得て妙。情報が圧倒的に少なく、サイト間のリンクが超重要だった昔ならともかく、ね(ぶっちゃけると検索エンジンもリンク集みたいなものだから)。


この類の話を見聞きしていると、昨今文化文化と騒がしさを増しながら軽減税率なり補助制度を求めているテレビや新聞界隈などに関して、その方面の助成金やら税負担の軽減分を、丸ごと図書館の整備充実などの補助に回した方が、よっぽと文化にプラスとなるのでは、と思ったりもする。俗物的なものも文化には違いないけれどリソースが限られている以上、物事は優先順位をもってして考えていくべきではないのかな。


図書館話で当方が同意する部分が多いのは、元々本好き、図書館好きってのも一因ではあるけれど、情報の集約と精査、検索の便宜性の提供による幅広い層への再活用の機会提供という観点で、自分がやっているあれこれと、非常に近しい部分を覚えるからなのだよね。それゆえに、一連の行為を軽んじたり、利益的なものを横からかすめ取ったり的な行為を見ると、悲しくもなり、怒りに近い感情を覚えるものでもある。

情報の集約精査整理に、もう少し、というか正しい評価が与えられるようになればなあ......と思う今日この頃ではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月 4日 07:49に書いた記事です。

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