「中年フリーター」のあまりにも残酷な現実(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース http://t.co/vZvoFqdgjq ざっと読みましたがミスリードのてんこ盛りで頭痛が竜巻旋風脚。数年前の「派遣村」の夢よもう一度、的雰囲気も。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
先日ちょいと目に留めた、中年フリーターなる言葉を使った記事。似たような話を以前毎日だか朝日の記事でも見た記憶があるのだけど、実際に読んでみるとそのぐだぐだ感に涙した次第。文字数の限りで事実やら感想やらをコメントしたのだけど、どうもそういう方向性の主旨による解説は読者側からは好まれないようで、参考になったとの言及もさほどなく。それでも補足をしておいた方がよいのだろうってことで、覚え書き。
@kynetch それ自己責任で労働市場云々とちゃうやろ、みたいな。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
@Fuwarin ホンマそれでしたね。ヤフオク使ったせどりでそこそこの収入があるとも書かれてましたし、それやったらその売上伸ばすなり、その時間を他のスキルアップに使えるんちゃうんかい、とも。なんか軸がブレブレの記事でしたから本誌も、まぁ推して知るべし、でしょうか。
— ねっち (@kynetch) 2015, 10月 10
@kynetch 悪質なのは、記事の最初と最後は全体的な統計を語り、中身の大部分は具体的な特異な一例だけを挙げて、全体がその特異例みたいなものだと誤認識させている点にあります。さらに統計部分も多分にミスリードを誘うような表記で、「可愛そうな人一杯」を演出しているあたり、
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
具体的には本文を読んでほしいのだけど、巻頭と巻末に数字をいくつか並べ、メインは特定の事案に関する詳細。たった一例で前後に配してある数字のすべての例であるかのような印象を持たせているけれど、読めば分かる通り特定事案の例は結構アレなケース。労働市場云々とは別の方向性によるところが多分にある。具体例として挙げるのには適していないだろ、みたいな。
「労働者の実に3人に1人が非正規」。煽りの記事で良く使われる言い回しですが。何度も指摘の通り、全ての平均なのですよ。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
就労者の正規・非正規社員率をグラフ化してみる(2015年)(最新) http://t.co/EnJalKCpeh にもある通り、男女、年齢で大きな差異があるのです。無論、男性の働き盛りでも相応にあるのは憂慮すべきものですが。 pic.twitter.com/7MwJE85Pe7
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
もっとも、働き盛りにおける非正規の増加は、産業構造の変化によるところも大きいのですけどね。第一次・第二次産業から、第三次・第四次産業へのシフト。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
非正規、特に派遣問題と法改正、そして解説の曖昧さと違和感 http://t.co/Anm4ueZWbZ この辺りでも触れてます。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
「産業構造の変化、具体的には第一次・第二次から第三次・第四次(ソフトウェア産業や情報通信産業や技術開発など)への就業リソースのシフトも大きな要因。特に第三次産業は閑散期と繁盛期の差が大きく、非正規の労働需要も相応に大きなものとなるのだよね」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
(そもそも論として、非正規就業者を全部フリーター括りにするの、おかしくない? フリーターの定義って男性は卒業者、女性は卒業で未婚の者のうち
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
(1)雇用者のうち"パート・アルバイト"の者
(2)完全失業者のうち探している仕事の形態が"パート・アルバイト"の者
(3)非労働力人口で、家事も通学もしていない"その他"の者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態が"パート・アルバイト"の者
ですよ)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 10
また、肝心の数字の部分もいくつか首を傾げるところがある。正規・非正規の問題の本質部分がさらりとかわされていたり、計算方法・定義が勝手に拡大解釈されていたり。特に今件の定義だと、非正規就業者は全員フリーター扱いされてしまう。
読者からのウケは悪く反応が鈍くても、この類の指摘はしていかなきゃならないんだろうなあ、でもリソースばかり削られて消耗戦になりがちなんだよなあ、マジで。
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