2015年度冬季の電力需給見通し「いずれの電力管内でも電力の安定供給に最低限必要とされる予備率3%以上を確保できる見通し」電力需給検証小委員会(第12回) http://t.co/FICLF32tS6 pic.twitter.com/eiCjimHf8f
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 13
震災以降毎年夏と冬に行われる、電力需給に係わる各種事前調整と注意勧告など、政府による各方面への対応施策。冬においては【「今年は北海道も含めて数値目標なし、無理のない節電協力要請」...2014年冬の節電要請内容正式発表】にもある通り10月末に「電力需給に関する検討会合」が行われ、その結果が発表されるわけだけど、その前段階として何回も電力需給検証小委員会が実施され、内容が討議される。
で、その電力需給検証小委員会において先日、各電力会社から「冬の需給状況はこんな感じになるっぽい」とのデータが寄せられ、その集約結果が発表された。大よそこの内容が最終的な「電力需給に関する検討会合」でも用いられることになる。
その資料が先週末に公開され、状況を確認したところ、今夏同様に具体的な数字目標付きの電力使用制限令の発令は無く、数字目標は無いレベルでの節電要請に留まりそうな感じ。
ただ詳細を見ると、相変わらず通常の使用期間を過ぎ老朽化している火力発電所のケツをぶっ叩いて稼働させているものもあるし、メンテの延長などでオーバーヒート気味の所も少なくない。夏と比べて冬の電力需給の注目度は低いけれど、太陽光発電は一部電力管轄以外はほとんど役に立たないし、北海道電力管轄は他管轄との電力融通に上限がある。火力の多用は経費を底上げし、財務状態を脆弱なものとする。幸いなのは九電管轄で原発の再稼働がなされたため、比較的余裕が生じていること。
早いところ通常の状況に復帰してほしいものだけどねえ。細かい内部データの精査は、「電力需給に関する検討会合」の最終結果が出たあと、行うことにしよう。
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