運用コストはゼロ扱い、形にないものは全部無料でサービスが当たり前。そんな考えがありませんか

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パソコンやインターネット周りのサービス、機能は非常に便利で生活様式を大きく変えるものがあり、それはまるで魔法のようにすら覚える。一方で見た目には何もない、小さな機材でのあれこれでしかないことから、ちょっと手をかければ、それこそ本当に魔法を使っているかのように杖を振り回してちょいと呪文をかける位の手間でできるものだと認識している、あるいは深層心理部分に刻んでいることって、結構ある気がする。

パソコンの修理で原因特定から修理までに数十分で済ますことができたら、それこそその時間分のみの時給ぐらいしか支払いを許諾しなかったってのはよく聞く話ではある。それが許されるのなら、100メートル走の世界競技で走る人たちは10秒足らず分しか働いていないことになるし、競走馬だってコースを走る数分ぐらいの走行分しか賞金がもらえなくなってしまうよね。そこに至るまでにどれだけのものが必要だったのか、そのすべてを含んだ結果が、そのコストとなる。

メンテナンスにしたってはたから見ればお楽なように思えるかもしれないけれど、色々と多種多様なことを逐次行い、何か起きた場合には可及的速やかに対応できる姿勢を整えている。この辺の話って、結局震災以降にとりわけ顕著化した、インフラ系の日常作業、陰となって支えている地味な行為への軽視につながるんだよね。あるいはリスクが体現化しなかったからと「保険はムダだ」とする考え方とか、さ。


「ちょっとだから」「これくらい簡単でしょ」「サービスでいいじゃん」。昔解説した「岩石スープ」的なことは、やられた方から見ると物凄い失礼な話となる。蓄積してきたものをその程度にしか認識してないよ、対価を計上できるほどには評価してないとよ、ということをドヤ顔で語られるようなものだからね。あるいは上手くいったら安くあがるぞ(&買い叩けた俺様カシコイ)、的なそろばん勘定もあるのかもしれない。最後にある「自動車を買った代金は払った。ガソリン代は購入代金に含めるよね」的な例えは言い得て妙かな、と。

...まぁ、ウェブ上のコンテンツはすべて原則タダみたいな考えは結構あるし、加えてつい先日、似たような話を立て続けに実体験したので、色々ともにょもにょしながら覚え書き、と。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年10月15日 08:01に書いた記事です。

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