おーい、ちょっと待て。少年非行って減ってるんですけど?
/少年が非行に走るその原因、社会環境では「スマホが問題」との認識多数 http://t.co/aXFDxg1Pl2
— 山本弘 (@hirorin0015) 2015, 10月 17
@hirorin0015 警察庁の「少年非行情勢」より。
https://t.co/YUZrxrvSBY
10年前より増えているのは、振り込め詐欺と性犯罪のみ。それ以外はすべて減少か横ばい。 pic.twitter.com/F7T1bJDdg0
— 山本弘 (@hirorin0015) 2015, 10月 17
@hirorin0015 その前の記事には、ちゃんと「少年重大事件は増加している」というのを「誤認識状況」と書いてるな。それにしても、なぜこんなに大勢の人が誤認識をしているのか。
http://t.co/RrDaXaKrWq
— 山本弘 (@hirorin0015) 2015, 10月 17
今件については本家サイトで【79%は「5年前と比べて少年重大事件は増えている」と思っている】をはじめいくつ心情調査の結果をまとめた後、実体としての少年非行、重大事件の統計的推移を詳しくグラフ化して記事とし、そこでまとめとして言及するつもりだったのだけど、この統計的推移の精査が予想以上に時間がかかることが分かり、ちょいとホールド中。時間が取れる年末位になっちゃうかなあー...ということで、質問的な話もあったので、覚え書きとして。
提示されている一部資料だけでも、明らかに少年犯罪、重大犯罪は減っている。増えているのは一部特殊犯罪と新規に起きたような犯罪のみ。この辺りも記事で言及の通り。ではなぜ、先日の某議員の「少年犯罪は増加しているから云々」の話をはじめ、定期的にこの類の問題提起が成されるのかな、と。
@hirorin0015 ④「少年重大事件は増えている」と思う人は昔から多かったのか http://t.co/PAq8kvopur この辺りのデータはこれらの推測の裏付けになると思います。 pic.twitter.com/QFaL4QaMa0
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 17
「高齢者が特に誤認識→昔の事案を忘れている」、情報密度が昔と比べて濃厚になり、広領域の犯罪情報が耳に相次ぎ入るようになり、具体的事例はともかく数が増えたように思えるようになった、新しいタイプの少年犯罪は繰り返し報じられるため多発しているように思えるのと、昔は無かったので増加したように思える、少年も含めた犯罪報道そのものの変質(エンタメ化)など、複数要因の結果かと。
例えば昨年夏のマクドの異物混入騒動以降、報道が過熱化するに連れて異物混入事案が増えたように思えたのが良い例。確率論的にはそれ以前から、そして話題としては鎮静化した後も、それなりに事案は発生しているはずなんだけど、伝えられないこともあり、あたかも異物混入は無くなった「ように見える」「思える」。オスプレイだってそうだ。未だにお騒ぎになりあそばされている方はいるけれど、騒音が大きいだの事故率が従来機より高いだのという話はまったく聞かれなくなった。
事実と異なる内容が伝播され、信じてしまう、知識として習得してしまう背景には、さまざまな事情や理由があるけれど、大体構造的には同じようなもの。楽しいだけならそれでもいいんだけど、実害をもたらしたり、迷惑を被る人がいるのなら、それは極力避け、間違いを正し、事実を周知させる必要がある。少なくとも当方はそう思う。
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