「走れメロス」に続編があったなら

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すでに青空文庫入りしている太宰治の短編小説の中では「人間失格」と並び知名度が高く、さらにストーリー自身も短めなことから内容をよく把握されている点ではそれ以上ではないかと思われる「走れメロス」。何度となくコミック化もされているし、イメージも沸きやすいのだけど、それがもし続編が書かれるような状況だったら......というもの。まぁ、太宰治の作風を考えれば、大よそ想定しがたい内容ではあるのだけど、有り得なくもないし、時代かちょいとずれていれば「走れメロス アンソロジー」なんてのが登場する世界線もありかもしれない。

「偉大なるマンネリズム」との言葉がある(むしろ当方が創ったのか?)けれど、素晴らしいテンプレができあがると、それに従ったものは原作を超えることはないけれど、それなりの質が確保される。今件のようなパロディ的な続編の類も、恐らくは許容されるだろう。それはテレビの時代劇シリーズと何ら変わるところはないわけだな。「水戸黄門」が良い例。


ネタが四方八方に飛び交って元ネタがどこにいったのか分からなくなった感もあるけれど、今件は有る一つの方法論を想起させてくれる。青空文庫に収録されているような、皆がある程度認識している、そして著作権周りで心配の要らない名作は、色々といじる素材としては結構良いものであるってこと。この方法論の類似手法として有名なのが、

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このページは、不破雷蔵が2015年10月22日 07:39に書いた記事です。

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