生活保護とこれまでの生活状況とお財布事情、そして保健医療の利用状況と

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先日社会福祉と国家リソース周りでもちょっと触れた、生活保護関連の話。ごく少数の事例を挙げて云々するってのは、その特定事例への配慮や考察においてはともかく、全体の事案を考える上では適切では無く。そして生活保護の多分が高齢者向けとなっている状況を思い返し。底に至るまでの蓄財などの事情はどうなっているのかな、という疑問が沸いている。

上でも触れているけれど、例えば事故や障害によって、あるいは人間関係の事情から母子・父子世帯となってしまったりなど、就労年齢層において保護を申請せざるを得なくなった場合は、多分に仕方がない、支えるべき対象となるのは言うまでもない。むしろ現状より手厚い保護をするべきだとすら思っている。特に母子・父子世帯。

一方で、単純な高齢層において、生活保護を申請する状況となった場合、上記のような事案が併発していた場合はともかくとして、それ以外の場合、公的年金に加え、これまでの蓄財はどこにいったのだろうかとの疑問が沸いてくる。

公的年金のみでの生活が難しい。これは分かる。色々計算しても、各種統計による平均値を見ても、私財の切り崩しが前提となって家計が成り立っているから。ところがこの辺りの状況が一体どうなっていたのか、就労年齢だったときに、何処まで自分で蓄財をして備えていたのか、退職金などはどこにいったのか。それらを説明する情報がほとんどない。個別ケースでは語られることはあっても、統計値として出てきたものが見つからない。上で言及している公的データは、あくまでも現在の生活保護世帯におけるポートフォリオであり、そこにいたるまでのライフスタイルは分からない。

あるいはキリギリスが冬になってアリの家の扉を叩く、そんなケースもあるのではないか。上記の医療費周りの話にもある通り、浪費が成されている事例も少なからず見受けられることも合わせ、色々と考えさせられる。

社会的リソースに余裕があれば、無尽蔵に沸いて来くるのなら、あまねく事例に対して手厚いサポートをするべきではあるのだけど。種もみまで食い荒らそうとする動きが堂々となされかねない昨今、この辺りはしっかりと検証する必要がある気がする。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月23日 07:20に書いた記事です。

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