妙に通信量食ってるのはなんだと思ったらTwitterの動画自動再生でした。Facebookは設定変えてたけどこっちはノーマーク。迂闊だった。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 10月 27
携帯電話の利用料金が高いからどうにかしろ云々的な話は昨今のトレンドではあるけれど、本家サイトの複数記事で指摘している通り、サービス単位の利用料金が割高になっているのではなく、「不必要なサービスまでどんどん上乗せされている」「今まで使っていなかった、資力的に余裕が無い層も使い始めて同じような使い方をするので、高さを感じる」「使う携帯電話の種類が従来型からスマホにシフトしているので、同一人物でもランニングコストが上がる」ってのが実情。
例えるなら、同じ牛丼を食べているのに牛丼単価が上がったので割高さを覚えるようになったのではなく、牛丼を大盛りにしたり、サラダをつけるようになったり、これまでおにぎりで昼飯を済ませていた人も牛丼を食べるようになったので、全体像として「牛丼は高い」と声を挙げる人が増えた次第。
で、今件の場合はその例えなら、「気が付かないうちにサラダもセットで注文させられていた」という感じ。先日記事にしたと思うけれど、ツイッターの仕様変更で、タイムライン上の動画は原則自動再生されるようになった。この仕様はFacebookが先行導入していて、広告効果があがった云々ってのがあったので、模倣したのだろう。一応機能設定から自動再生をオフにすることはできるのだけど、知らない人は永続強制再生と認識してしまっても不思議では無い。
パソコンの場合はさほど通信量を気にしなくても済むけれど、スマホなりの携帯だとそうもいかない。通信量から連動する通信料が跳ね上がることになる。
動画広告には物凄い可能性があるんだけど、通信料金の受益者負担が進むとそれがハードルになるんですよね。携帯料金の見直しの話もされてるけどそれで安価&低容量のユーザが増えればますますそうなる。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 10月 27
考えようによってはガラケーの頃から守られてきた全てのユーザ一律の体験、体感はもう崩れて然るものなのかもしれませんね。所得に応じて携帯サービス受益格差社会とか出てきそう。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 10月 27
指摘の通り動画広告には大きなインパクトを受け手に与えるので、可能性は無限大。新聞広告とテレビCMとの違いぐらいの差異がある。でもテレビCMと違ってインターネットの動画、特に携帯電話では、通信量、そして通信料の過負荷問題が生じてくる。上記に挙げた通り、スマホの利用ハードルが下がれば下がるほど、動画広告をウザい、邪魔者、敵視する人も増える。テレビCMは観てても無料だけど、スマホ軽油の動画広告はそうじゃないからね。
そして昨今問題視されている「携帯電話料金が高い」問題は、多分に指摘の「携帯サービス受益格差社会」でもある......というのは上記で当方が言及した通り。
ご家庭だとだいたい通信量の天井に当たってるのは子供なんで、安価かつ低容量なプランができると「子供の携帯代が高い」でそちらに切り替える親御さん多そう。子供としたらパケットの天井低くなるからたまんないっすね。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 10月 27
「携帯電話料金が高い」とうなり声をあげているのは主にどのような層なのか。その調査が無いので何ともいえないけれど、子供が色々と操作をして料金が跳ね上がり、保護者の目が飛び出るってのは、パソコン通信が浸透し始めた時代からあったことで、多分に子供の利用によるところが大きいのだろう。と、なれば「安価な料金プランで対応」との大義名分のもとに、上限も厳しくしたプラン(これまでにもそのようなコンセプトのものはあったけど、それのさらに厳しいバージョン)が展開し、子供向けに提供される可能性は十分にある。帯域制限とかね。
まぁ、恐らくはこの予想の通りに落ち着くのではないのかな、というのが当方の推測でもある。ベストエフォートには違いないし。
うーん、こう考えたらフリーミアムって受益者負担が行き着くところまでいった形ではあるんだな。受益負担者だけで回る形を作ると。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 10月 27
むしろ日本では遅かったかな、という感じ。海外ではすでに「やってられっか」的な感じで定額制が中止されたり、逆に超安価、さらには無料アクセスもできるけれど使えるサービスは限られるものが登場するなど、次のステップに入っている。今回の一連の騒動で、要望との話で挙がっている「携帯電話利用料金を下げる」がそのまま素で導入されたら、またさらに下げろもっと下げろという話に移行するのは容易に想像できるので、恐らくは今回の時点で「安上がりになるプランも用意しますが、今までのような縦横無尽な使い方はできませんよ」的な切り口で落ち着くと思うし、その方が健全な道だと思うのだな。
ただ、未成年者がテレビ代わりに動画再生を娯楽として楽しむケースが増えているのも実態として計測されているので、その動画が容易に観られないとなると(結局通信量を多分にとるのは動画だからね。テキストは大したものではない)、どうなるのかな......パソコンにシフトするのだろうか。それはそれで面白い可能性ではある。
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