①「マルセスキー」を調べていくうちに日本でのロシアパンの謎が解けていく https://t.co/zJnh5VT4OI の続報。回答来ました。結論から。「分からない」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 28
②まず「マルセスキー」なるパンは先の写真でそれらしいものと思われていた三日月型のではなく(こちらは14 ラヂヨカ(甘味)だそうで)、6番と10番の間の丸っこいパンだそうです。(原版を確認したとのこと) pic.twitter.com/c1N8C6KV8k
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 28
③そして肝心の「マルセスキー」ですが戦争で資料の多くが焼失、当時を知る社員もすでにおらず、残っている資料の確認をしたり、年配の社員にも尋ねたものの、知る人はいなかったそうです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 28
④ともあれ、ご厚意に感謝です>>中村屋・担当様
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 28
......ということで先日【「マルセスキー」を調べていくうちに日本でのロシアパンの謎が解けていく】などで挙げた、中村屋が戦前に発売していたパン「マルセスキー」の正体を求めて的なアドベンチャー。本家の中村屋の広報に尋ねた結果が返ってきました。結論からいうと「分からず」。
状況詳細は上記の通りで、まず「マルセスキー」だと思っていた三日月型のパンは別物で、そのちょい上の丸型のパンが該当するものだったとのこと。そして資料は戦争中の焼失などで見当たらず、当時を知っている人もすでに無く、メーカー自身でも確認ができないとの話。いやぁ、マジでこんなことってあるんだな。歴史の、情報の断絶ってのを改めて知る機会となった。
先の話の通り、どうやら人名が元ネタのようなんだけど、ロシア語周りで検索をしても、それっぽいパンは見つからず。昭和11年といえば1936年で今から79年前。......あー、そうか。当時パンを食べていた人は、大よそすでに亡くなっていても不思議ではないか。仮に戦中までこのパンが出ていたとしても、80歳代ぐらいかもしれない(赤ん坊の時から食べているはずはないし、仮に食べていても覚えていないだろう)。
結局のところ、中村屋で発売されていた「マルセスキー」の正体は分からずじまい。まぁ、今記事などをきっかけに「食べたことがあるよ」的な話が寄せられるかもしれないし、何らかのきっかけで戦前の食文化や社会風俗の調べものをした時に、ぽろりと出てくるかもしれないので、覚えておくことにしよう。
というか、検索してもスポーツ系の写真しか出てこないってのはどうしたものだろう。かろうじて「マルセパン」などの言い回しがあるので、それ系なのかなという気はするのだけど。あるいは老舗の個人営業のパン屋さんとかなら、「ああ、あれね」とかいう形で分かるのかもしれないな。
......よもや「Marce」+ロシア語的な「スキー」っていうオチじゃないだろうな(汗)。
※追加覚書:
調査がストップした後の色々と細切れ情報を。
日本のなかのロシア https://t.co/QLVn9DKN96
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 29
「ロシアケーキ! このケーキは昭和初期に新宿中村屋が帝政ロシア時代の皇室付製菓技師であったスタンレー・オホッキー氏を招聘してレシピを習い、発売されたもの。今では館山の中村屋さんがそれを伝承し、現代風にアレンジして販売していらっしゃいます」
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 29
館山中村屋 館山駅前店 https://t.co/howsBNFPI3 https://t.co/0BiJsDkPCa
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 29
@Fuwarin これならわかります。ラヂヨカはРожок(発音はラジョークになります)ですよ。今でもそう言います。рожок, булочкаで画像検索したら出てきます。14の絵の通りです。これ、普通はрогаликと呼びます。ラジョークって、角のことで、角笛のことも指します。
— три снеговика (@tri_snegovika) 2015, 10月 29
まあ、一つは別に現代ロシア語でも十分解決できたな。マルセスキーは、やっぱりマルシェフスキーだと思うよ。作った人の名前。だって、ラジョークがラヂヨカだから、あるだろ、これは。
— три снеговика (@tri_snegovika) 2015, 10月 29
(Марсевскийマルセフスキー、 Маршевскийマルシェフスキーとパンを意味するロシア語で掛け合わせて検索等をすると、そして判明したメロンパンのような形状から推測するに、例のマルセスキーという名前のパン、セモリナ粉で作ったロシアの郷土料理的なパンの感じがちょいとばかり
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 10月 29
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