「自分が若い頃は残業100時間」の話と現状と

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これは先行する前世紀末の中高生の社会風俗や、以前本家サイトなどでも挙げた「子供の犯罪は凶悪化し数も増えている」、「大学生は自分でバイトをして授業料をまかなったんだ」などでも挙げられる、語っている歳を取った方々の記憶違いや記憶の希薄化、都合の良い方向への解釈問題、情報のアップデートがなされていないなど、さまざまな世代ギャップを再認識させられる話。まぁ、こんな話をすると「世代間闘争を煽っているよな」と名指しで非難されるんだけど、実体として存在する以上、都合が悪いからとばかりに目を背けると状況そのものの正しい判断ができなくなる。

今件に限っても、確かに残業そのものは昔も今も数量そのものに違いはさほどないのかもしれないけれど(これは精査をする必要がある)、当時の残業は超過時間に関してはしっかりと残業手当は出ていたことから、やればやるだけ手取りが増える状況。しかし昨今問題視されているのは、いわゆるサービス残業で、割増賃金どころか賃金自身が算出されない事案も多々ある。質がまったく別物。無料奉仕しろってことだから......ああ、だから例の「ボランティア」周りでの話もするりとエラい人の口から出て来るのか。


まさに指摘の通りで、周辺環境の変化に関する情報をアップデートせずに、自分の当時の状況そのものを適用させようとするから齟齬が生じる。アップデートした上で改めて判断するか、あるいは環境そのものを当時と同じようにしてから、同じことを若年層に指示するのが道理では無いかな。まあ、全部が全部ってわけではないんだろうけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月16日 06:55に書いた記事です。

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