【定言的質問】
①消費税率10%への引き上げは公約の名目GDP600兆円が継続確認された時点で決断(例えば3年連続)
②10%への引き上げ実施までは軽減税率を実施。「全商品・サービス」に対し、5%への軽減を行う。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 3
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先に公約的に打ち出された、名目GDP600兆円の話。これを消費税率の10%への引き上げのトリガーとするもの。制限条項は削除されたけれど、再び条項を追加してはいけないとの決まりはないし、大義名分も立つ。そしてその条件が満たされるまでは、軽減税率を実施するのだけど、対応するのはすべての商品・サービス。つまり実質的に消費税率は5%に引き下げ。
今件の仮説は色々とメリットがある。まず、与党第二党の公明党の公約が完全に果たされる。軽減税率の実施であり、恒久的施行とは語っていないからね。そして財務省側も本気で景況感の回復のための施策を提案せざるを得なくなる。下手な計算の付け替えで600兆円にかさ上げしたように見せる小細工をしたら、それこそバッシングの嵐となって目も当てられなくなる。それよりはまともにGDPを引き上げる姿勢を見せた方が楽ではあるし、リスクも低い。
財源部分は問題に違いない。直近データでは、仮に8%から実質5%に引き下げた場合、消費税分の税収は大よそ7兆円減ることになる。ただし、引き下げによる景況感の回復で、税収がどこまで増加するかは未知数......というか計算のしようが無い。あるいは直接減った7兆円を上回る値が試算できるかもしれない。ただ、直接7兆円の景気対策予算の枠組みを作ってあれこれするよりは、すっぱりとこのような形でやった方が、シンプルで効果的には違いない。7兆円の消費をすることは、最初から7兆円の実入りが少なくなる前提で施策をするのとほぼ同じだからね。
他にも、消費税とは関係ないけれど、例えば支出面で問題視されている高齢者向けの医療費負担について、高齢者自身の負担割合をゼロにしてみるとか、逆に一般成人と同じく3割にしてみるとか。色々な方面でのシミュレーションも必要かなあ、という気はする。直接の金額の出入だけでなく、その割合の変更で行動性向がどのように変化するのか、とかも合わせて。
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