ツイッターの投票機能を利用してこんな提言をしてみた...消費税と「GDP600兆円」に関して

| コメント(0)


ツイッターの投票機能は基本的にフォロワー、しかもタイミングよくそのツイートを目視できた人のみが入力可能である(読まなければ当然投票はできない)代わりに、うまく公式リツイートされて拡散されれば、多数の人に広まる可能性もある。で、当方のようなちまちまとしたアカウントではたいして意味も無いのだろうけど、実験的にこんなことをしてみましたよ、というものを。

先に公約的に打ち出された、名目GDP600兆円の話。これを消費税率の10%への引き上げのトリガーとするもの。制限条項は削除されたけれど、再び条項を追加してはいけないとの決まりはないし、大義名分も立つ。そしてその条件が満たされるまでは、軽減税率を実施するのだけど、対応するのはすべての商品・サービス。つまり実質的に消費税率は5%に引き下げ。

今件の仮説は色々とメリットがある。まず、与党第二党の公明党の公約が完全に果たされる。軽減税率の実施であり、恒久的施行とは語っていないからね。そして財務省側も本気で景況感の回復のための施策を提案せざるを得なくなる。下手な計算の付け替えで600兆円にかさ上げしたように見せる小細工をしたら、それこそバッシングの嵐となって目も当てられなくなる。それよりはまともにGDPを引き上げる姿勢を見せた方が楽ではあるし、リスクも低い。

財源部分は問題に違いない。直近データでは、仮に8%から実質5%に引き下げた場合、消費税分の税収は大よそ7兆円減ることになる。ただし、引き下げによる景況感の回復で、税収がどこまで増加するかは未知数......というか計算のしようが無い。あるいは直接減った7兆円を上回る値が試算できるかもしれない。ただ、直接7兆円の景気対策予算の枠組みを作ってあれこれするよりは、すっぱりとこのような形でやった方が、シンプルで効果的には違いない。7兆円の消費をすることは、最初から7兆円の実入りが少なくなる前提で施策をするのとほぼ同じだからね。

他にも、消費税とは関係ないけれど、例えば支出面で問題視されている高齢者向けの医療費負担について、高齢者自身の負担割合をゼロにしてみるとか、逆に一般成人と同じく3割にしてみるとか。色々な方面でのシミュレーションも必要かなあ、という気はする。直接の金額の出入だけでなく、その割合の変更で行動性向がどのように変化するのか、とかも合わせて。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年11月 4日 08:11に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「現状維持」を望むにしても、「何も望まない」じゃ維持できない」です。

次の記事は「生命保険・部分的医療保険...国民年金の考え方、一つの切り口」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30