使い始めると沼的存在になりそう...公開データベースIPUMSとは

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公開データの収集に関しては米国ミネソタ大学人口研究所Integrated Public Use Microdata Series International(IPUMS-I)の試みが有名である。IPUMS-I は各国の国勢調査を中心とした公開データを収集し,一手にアクセス可能にするアーカイブで,現在55カ国のべ150回以上の国勢調査,総計3億人以上のデータが収蔵されている。国勢調査という性格上調査項目は限られるものの,サンプルサイズは大きく,一部のデータは職業や産業分類について国際分類に調整し直されているなど,国際比較をするうえで非常に便利なプラットフォームが形成されている。

先日の米国民間調査会社Pew Research Centerの報告書を元にした、同国の共働き世帯の状況の話。そこでも使われていたデータベースIPUMS(-Iは国際レベル、CPSは米国ベースかな)の話。ちょいと調べてみると、結構興味深いプロジェクトの下に運営されていたものだった。

元々国ベースでのデータ収集、調査結果も国単位で基準やら方法論に違いがあり、またその国ごとの事情も異なるので、一元化をする際には内部事情を認識しておかないと、困ったことになったり、悪用されたりする。貧困率が良い例だね。で、その辺りをしっかりと認識しておけば、この類のデータは非常に有益なものとなる。似たようなものとしてはEuroStatとかWHOのとかOECDのとかEIAのもあるかな。

この辺りのデータは掘り始めるときりがない。非常に多種多様な切り口で状況の確認ができるので、まるで沼的なものともいえる。まぁ、とりあえずは何かあった時に存在を覚えておけば、役に立つことに違いは無い。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月 8日 06:29に書いた記事です。

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