Unityに頼ってゲーム作ってる奴はUnityが無くなったらどうすんの? みたいな事を言ってる奴が居るんですが、そういうのって共通企画を更新したら前のを捨てる日本人的な発想であって、欧米は一度共通規格を作った場合、責任持って延々とサポートを残します。そうしないと信用を失うからです
— 砂鉄 (@satetu4401) 2015, 10月 29
例えば有名なゲームのMinecraftの最新バージョンは1.8.8ですが、今でも1.6.4あたりまでは普通に手に入ります。昔にユーザーが制作した追加コンテンツで遊びたくなった時は1.6.4版を入手すれば今でも遊べます。またコンテンツ製作者も過去バージョンを10個は公開しています
— 砂鉄 (@satetu4401) 2015, 10月 29
そういう信用があるから「新しい規格も試してみようか」となるわけです。駄目だったら前に戻せば良いからです。新しいのが出る度に前のが無くなるような組織の作る規格というものは今は基本的に無視されます。駄目だった時に戻せないからです。
— 砂鉄 (@satetu4401) 2015, 10月 29
当方は最近ではゲーム制作業界にはとんと疎いのだけれど、界隈では共通フォーマット的なサブルーチンのような要素が多数用意されていて、それを組み合わせて基本部分を創り、個性部分を肉付けしていくというスタイルがあるようだ。時として似たような雰囲気を覚えるゲームが結構出てくるのも、それが一因......ってこの話は以前した記憶がある。
住宅や自動車における基本部分の共有化とオプションによる個性派、軍艦や戦車の量産時のシステム化など、仕組みには似ていて、非常に合理的ではあるんだけど、その際に覚えておきたい根本的な概念部分の話。皆が使う共有化される部分は、使いやすいのはもちろんだけど、永続性が大前提であるってこと。つまりは信頼とも表現できるかな。
継続される規格だからこそ、ずっと使い続けていられるし、何かあったらひとつ前のに戻せる安心感がある。市場そのものの特定時期における大きさが面積的広がりならば、規格の継続性は時系列的広がり。前者が紙1枚の大きさなら、後者は紙を積み重ねた状態。
なんで日本の企業の電子書籍が信用されず全く流行らないかというと、毎回新規格を作って広めても、イマイチ儲からない時はアップデートをせずさっさとサポートを打ち切るからです。規格の継続力という点において日本企業は全く信用されて居ません。
— 砂鉄 (@satetu4401) 2015, 10月 29
ゲーム機においても、任天堂機にイマイチ良いソフトがやってこないのは、インターフェイスの維持力が無いからであり、毎回他社の研究をドブに捨てるような不誠実な開発をしてきたからで、逆に新参だったXboxが欠陥の多い機種でありながらシェアを伸ばしているのは「規格維持力」に信用があるから
— 砂鉄 (@satetu4401) 2015, 10月 29
Xboxに向けて開発していれば、いつ参加しても、向こうが新機種を出したとしても「開発したゲームに変更を加えることなく売れる」という信用が有るというのは、性能が高いとか、シェアが多いとか、そういう事よりも遥かに高い開発求心力があるのです。俺も出すならXbox一択です、任天堂はクソ
— 砂鉄 (@satetu4401) 2015, 10月 29
@satetu4401 XBOXの規格ってWinPCコンパチ?
それだと移植のやりやすさはわかりやすいけど今の状況見ると
中小ベンダーがゲーム作るのであればライブラリが揃っていないかぎり
Steamで売ったほうがいい気がする
未完成品状態でも金が取れるのは大きい。
— nuruponanashisan (@nanasisan3) 2015, 10月 31
@satetu4401 DRM付きで売上の7割が取り分と考えると
いきなり据え置きコンソールに突撃して爆死するぐらいならSteamで出してブラッシュアップかけて行くほうがみんな幸せになれる予感。
いまだと同人サークルレベルでもSteamに出せる位敷居が下がってきているし。
— nuruponanashisan (@nanasisan3) 2015, 10月 31
電子書籍に関してはまさにその通りで、先に色々と物議をかもしたサービス終了事案の件もある。短期間のそろばん勘定だけで継続か否かを決めてしまうので、「アプローチかけても終っちゃうかもな」と及び腰になる。中長期に使い続けたいサービスを新規に購入検討する場合、中小よりも大手企業、新興よりも老舗を選ぶ傾向があるのは、この規格の永続性と同じ。昨今の住宅の杭打ち問題もそうかな。あれが中小企業だったら、「負担をカバーしきれないので倒産します」で終わってしまう。まぁ、電子書籍に関しては、その多くがデータそのものの取得ではなく、実際には閲覧の権利だけってのにも、問題があると思うのだけど(要は有料図書館の入場券・特定書籍の閲読券であり、図書館が閉館になったらチャラ)。
任天堂は...うーん、ケースバイケース。ゲームボーイ辺りはその辺をちゃんと考えていた気がするんだけどね。DS系にシフトしてから、確かに規格統一・継続の概念が弱くなった気がする。
この継続性云々ってのは、実はスマホアプリでも大きな問題。何しろサーバー展開・クライアント操作のゲームってのは、サービスが終わったらそこで一切遊べなくなってしまう。スタンドアローンゲームと違い、アプリアイコンのみが残る。再起動をかけてもサーバーに接続できないのメッセージで終了。
この辺りはどうにかすべき問題だとは思うのだけどね......スタンドアロンタイプのミニゲームを作っておいて、継続半年間プレイし続けてくれたら無料でダウンロードできるようにして、通常ゲームとの連動性的要素も持たせておく。将来サービスが終了しても、そのスタンドアロンゲームはプレイがずっとできるようにする、とかさ。
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