★┬好感触
├覚書
└「見ているよ」
(大よそ中立、付箋的)
?┬好感触
├覚書
├「見ているよ」
├賛美
├面白い
├ワロタ
└素晴らしい
(大よそ好意的)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 4
FBの「いいね」ですら一方向性の強い好意的解釈がなされるからと感情表現のボタンを多様化する方向なのに、中立性の高かった★から、ポジティブな見え方の強い?に変える......何となく迷走感。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 11月 4
いいねからの脱却を図るFacebookといいねへのシフトをするTwitter。面白い。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 11月 4
この類の話は数日経てばまたいつもの日常に戻っていく......となるのが普通ではあるんだけど、そうなりつつも不平不満が蓄積されていくのか、それともさらに問題視されていくのは、正直フタを開けてみないと分からない状態。API周りも新CEOが「サードパーティーを冷遇してごめんね」宣言をした一方、どうも状況に変化はないようだし、この迷走感は既視感が。そう、日本国内の某大手ソーシャルメディアmixiの挙動が重なり行く。
で、そのmixiもFacebookやツイッターっぽいことしようよ的な感じで仕様をいじくりまわしてそれが衰退化に拍車をかける形になったわけだけど、それとパターンが似ているのだよね。今件のハートマーク化にしても、直接相手にそれを伝えるわけではないけれど、意思表示的な手段の方向性を狭めてしまった感は強い。
さらにいえば指摘の通り、「いいね」について複数の感情表現ボタンに変えたいなと表明しているFacebookに対し、それを後追いして「いいね」を取り入れようとするツイッターの動きってのは......色々と皮肉なものがある。
しかしTwitterがサービス開始したのも昨日や今日じゃないし、「ふぁぼる」なんて造語もできて星マーク含めこれだけ浸透しているのに、急に「いいね?」に変える必然性がよくわからない。ロッテがいきなり「コアラのマーチやめてゴリラのパレードにします」って言い出すくらい酔狂に思える。
— ころがる (@rolling_milk) 2015, 11月 4
「コアラのマーチからゴリラのパレード」。たとえが乱暴だけど、まさにそんな感じ。なぜ突然、しかも機能としては同じであるものの、説明をするアイコンや名前を差し違えるようにしたのか。この例なら、クッキー部分やチョコ、さらにお菓子の本体造形そのものはかえずに、プリントした図柄をコアラからゴリラに変えて、パッケージデザインや商品名を変えた感じ。あるいは語呂が良いので「ゴリラのマッチョ」でもいいか。
昨日もRTしましたけど、UI改修に関してはどんなに良いと思われることをやっても罵声しか飛んでこないのが普通っちゃ普通ですよ。良いと思う人は声をあげないのが理由の一つ。もう一つは「慣れたモノが最良」という人は少なからず居る筈だから。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 11月 4
でもってその上でUI論みたいな観点じゃなくて、栗田さんみたいに記号論・意味論みたいな観点からこの星とハート問題を見ると凄く面白いなと思うわけです。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 11月 4
「お気に入り」っていう行動に内在するパラ言語的要素も含めて考えるとそのラベリング変更の影響は・・・みたいな見方も面白い。特にここは日本人らしい暗黙の意思表示が介在するのでミクロで見れば見るほど深くなる。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 11月 4
もう一つ面白いのは従来twitterの「お気に入り」とFacebookの「いいね」って暗黙の意思表示として似たようなニュアンスで使ってる方多かったんですよね。んで、TwitterがFacebookと同じ「いいね」に変更することでその点での問題が吹き上がると。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 11月 4
承前、この「同じいいねになったのになぜ話題になるのか」ってUI的視座で単に変化を嫌うから起こるものなのか、それともサムズアップとハートの相違による記号論的な差から起こっているものなのか。
— Takashi Kawai (@yrik) 2015, 11月 4
確かにシステムを変更した場合、従来の様式に慣れていた人からは多分の反発があるのは、既定路線であり、仕方がない部分ではある。良いと思った人は概して声を挙げないので、良くないと思った人の声が目立つ。「慣れたモノが最良」ってのは、例えばケータイやらワープロソフトやらでもいえること。オーディオ系でも同じメーカーのを使い倒すってのと同じ。
で、同じいいねになったので云々ってのはちょっと誤解しやすい。表現上は同じだけど、違うってのが真相。Facebookの「いいね」とツイッターの新「いいね」は、実のところ同じじゃないんだな。ツイッターの場合は単なる付せんとほぼ同義。ただ公式のリプライ一覧を確認すると「いいねしたよ」とのメッセージが表示される。でもその「いいね」を第三者に知られることは無い(まぁ以前の改定で、ランダム的にフォロワーに知られる可能性はあるけれど)。でもFacebookの場合は「いいね」をすると原則友達に知られてしまう。Facebookの場合はそうではなく、「いいね」をしたよと自分の友達にも周知してしまう。
ツイッターの「いいね」は借りた本をコピーして本の持ち主に「このページをコピーしたよ」と伝えること。Facebookはそれに加えて自分の友達に「このページがステキなのでコピーしたよ」と披露すること。なのでちょっと混乱してしまう。
最初にドコモで絵文字を作ったときも、星は記号にあったから作らなかったけれど、ハートはなかったからこそ作ったし、需要が大きいと思ったから何種類も作った。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
絵文字について以前調査した時、ハートの絵文字は男性は「好意」と解釈するのに対して女性は「かわいい」と解釈するという結果だった。そのため、女性が自分の文章をかわいく飾るためにハートを使うと、男性が女性から好意を持たれたと勘違いするというディスコミュニケーションがおこる。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
ゆえにTwitterのファボ改変による受け取り方も男性と女性で違うはずで、男性は好意の持てない同性に対して「いいね」できないと感じ、女性はオッサンの言葉とかかわいくないものに「いいね」できないと思っている。そして男性は間違いなく「いいね」されるとファボの時より興奮している。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
この男性と女性のハートの絵文字に対する感覚はカワイイ文化の日本特有だと思っていたのだが、海外から絵文字のインタビューされたときに複数の記者から海外でも同じことが起こっていると聞いているので、どうやら人類共通の感覚らしい。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
そういえば、昔、たかじんさんのラジオ番組から「女の子が送るハートマークの絵文字の種類ごとにどんな意味があるのか教えてほしい」という問い合わせがあって、「男性に対する深い意味など何もなく単に気分です」と答えたら絶句された。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
分かりやすく書くと、女性から「おやすみ?」ってメッセージもらったら、男性は自分に好意があるのではないかと無駄にドキドキしてしまうわけですが、女性は?がついている方が単に文章がカワイイから使っているだけで全く他意はない、ということです。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
ドコモのポケベルがインフォネクストになってハートマークが送れなくなった途端、女子高生が大量にドコモからテレメッセージに乗り換えたのを目の当たりにしたのがiモードで絵文字を開発した最大の動機なので、ハートマークには足を向けて眠れない。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
ユーザー調査というけど聞き方次第でどのようにも誘導できる。ストレートに?と★の絵文字どっちが好きですか?と聞いたら?の方が人気が出るに決まってる。 https://t.co/ZsOVDGGL6l
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
といいつつも人間の慣れは恐ろしいもので、今日1日で大半の人がいいね=?に慣れたことでしょう。私もです。
— 栗田穣崇Shigetaka Kurita (@sigekun) 2015, 11月 4
一方ハートマークに関してはこんな話もある。まぁ、これは日本に限った話なので、海外でも同様の反発が生じている説明にはならないのだけど(でも海外でも類似云々とあるので、何らかの調査報告を探してみる価値はあるかも)、iモードの絵文字周りではそれっぽい話はよく見聞きしたので、なるほど感は強い。
まぁ、でも、見方を変えれば、女性はともかく男性は、今件の星からハートへの変更に関しては、色々と違和感を覚える事に違いは無いって証明にもなるわけだな、この説明だと。あと、女性の場合とて「かわいい」の認識を強く有するということは、星とは別の意味合いを覚えることにもなる。
#いいねに変わる新しいボタン pic.twitter.com/QKj8VrBOCF
— ぷにょみ (@punyomi) 2015, 11月 4
まぁ、ぶっちゃけると、ツイッター側の今回のハートマークへの変更がマーケティング的なものを意図しているのなら、これの方がもっと効果的だったんだしゃないかな。言葉通り、覚書としての足跡。しかもかわいい。
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