「怪しいものは即排除」で再認識したセキュリティソフトの盲点

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事案が実際に発生して指摘されてみれば、確かにその可能性はゼロではないのだけど、やはりちょっとした理不尽さを覚えた話。昨日、作業用端末で生じたトラブルで、万一の際に備えて専用の強度な暗号化ができるアプリケーションを使い、暗号化したファイルを解凍して中身を確認しようとしたところ、いつもとは異なる挙動。少々のため時間の後にノートンのウィンドウが立ち上がり、「驚異行動が確認できたので該当ファイルを削除しました。ほめてね」的なもの。そーれーはーちーがーうぅぅぅぅ。怪しくなあぁぁぁぃ。

せめて「排除しますか」的なメッセージを出してほしかったよ。最初は「サクジョ、ナンデェ!?」とか脳内絶叫モードだったもんな。セキュリティのために高度な暗号化を施したファイルが、よりによってセキュリティソフトに削除されてしまうという、笑うに笑えない状態。

暗号化に使ったアプリはまっとうな所のもので、しかも数年来使っている限りでは何の問題もないシロモノ。当然ノートン自身でチェックもしているけれど、ノープロブレム。さらにいえば前回使った時にもそのような処理は一切なされていなかった。どうやらノートン側のアップデートで更新された「怪しい挙動」のブラックリストの追加分が、その暗号化アプリで生成される暗号ファイルのそれと一致・あるいは類似してしまったらしい。

確率論的にはゼロではないのだけど、やはりこのような状況が実際に自分の身にふりかかると、理不尽さを覚えざるを得ない。暗号化されたファイルはノートン上ではもう解凍できないので、別所から解凍前のファイルをどうにかサルベージしてきて、別の書式で暗号化。あまり利口な手法では無いけれど、これしか手立てがないものなあ......。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月 7日 07:44に書いた記事です。

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